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第34話

キッスの日 その4 (記念日閑話休題) ------------- お尋ねの件 キッスとキスの違い それは 舌を入れるか入れないかの違い。 お互いの口を隙間なく合わせて、舌を入れ、絡めあう濃厚なのはキスの方。 口と口で、軽く“ちゅっ”って感じは キッスの方…キッスも何回もちゅっちゅって、唇が触れ合うとエッチな気分にはなるよ。 僕的にはキスが好きかな ---------- 最後に余計な情報… 再度茹でたタコとなった僕 隣の安藤君は目をしかめてそのメッセをガン見 「これは、誰?」 「えーと、えー、電車で隣にいた人」 「は?知り合い?」 「違うから、知らない人」 「なんで知らない人からこんな、メッセ来るの?」 そんなこんなで大きな疑いを持った安藤君から根掘り葉掘り、今朝の話を聴き出された… はぁ、とか、え!とか 合いの手いれながら聞いてた安藤君 「キッスもキスもした事ないの?」 「うん、ない」 酷くがっかりしたように 「されたことも?」 「うーん、子どものころ、嫌がらせで姉貴からされたのなら、あるかも」 更にがっかりした安藤君 『覚えとらんのだな それなら、再チャレンジ…』 と小さく呟いた。 「三枝、今日、講義全部終わったら、待ってるから、話あるから」 「う、うん」 その後、安藤君に 【ほんとうは、成人までには、学習しなければならないことだ。特別に教えてあげよう】 と、 僕は無人の講義室に連れ込まれた… 三枝杏果、20歳 5月の23日 初めてのキッス どころか キスまで体験してしまった記念日となった… 安藤独り言 (冗談じゃねぇ、おっさんに喰われるくらいなら、俺が先だ)

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