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第37話
姉貴と僕 ⑤
「うーん、やっぱりもう少しレースと布の割合はレース少しの方が良いかな〜〜」
「ゾーンはどこで分けようか
どうどう?」
「vかIか?」
「このヒップの後ろの切れ込み浅すぎない?
レースで少し隠れるから思い切って、
アンダーヘアーの処理、今時みんなツルツルにしてるから、もっとグッとどう?こんな具合に」
後ろに回った手で、スキャンティーの両側を思いっきり引っ張られる
陽子さんたら、技とだ、わざとだ、、
女の人だから、目をつぶって我慢我慢
「やめて、食い込んで痛そう」
笑いながら、止める様な止めない様なトボけた言葉でけしかける、流星
ほんとに、僕のこといじめて楽しんでる。嫌だ、なんでこんな男(ひと)の前で裸に…
「これブラの代わりに、ちっちゃなよだれかけ風タイがついてるの?」
それも完全にシースルーの生地で、
乳首の所にレースで花が使ってある。
「そうそう、今はさ〜〜女の子的には
ちっちゃい胸の方が可愛い〜〜って感じなのよ、だから胸が目立たない様なチャッピー風にね」
「なんだよ、チャッピーって」
爆笑しながら僕にそのチャッピー風なよだれかけをかけて、背後で何やらもそもそしてるのは
和也さん
姉貴の大親友
彼は本当に熱心な服飾デザイナー
ドレスだったら背中に触られてもなんともないのに…下着の時はさ、ちょっと擽ったい。
和也さんは、デザイナー修行中の身、と本人は言ってるけど、背も高くて脚も長くて、自分もショーモデルをこの間までやってた様な人。
姉貴に言わせれば、色気ダダ漏れ過ぎて
洋服が負ける!
とかで、不評なんだけど、
デザイナーの方の才能はあるのよね、
とお勧めの人。
いつも引き気味の僕の気分を軽くしてくれる、優しいお兄さんでもある。
だけど、いかんせん、いつも流星がひっついてる…そこがやだなぁ
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