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第55話
③ 先生の秘密 橋下先生の週明け
その2
彼女は小野君とはどういう仲なの⁇
彼女が僕にヒゲを渡し、又ね〜と帰ってから気がついた僕は、小野君に尋ねるわけにもいかないよな。
大学の準備室に入ると、小野君が何やら学生の1人と楽しそうに喋っている。
確かあの子は、
僕のクラスを取ってる三枝君とかいう子だな。誰かに横顔が、似てる気がする。が、わからない。
そのうち2人で資料室の方に入っていって、やけに距離の近い様子が気になったけど追いかけるわけにもいかないし。
午後の授業の時間には、きちんと三枝君も居たので、なぜかホッとした。
小野君は、少し怪しいところのある青年で、不良っぽいとか悪そうとか、そういうふうではないのでけど、じーっと他人を観察するときの眼差しがなんとなく気になる人。
偶に僕にその眼を向けてることがあって、背筋がぶるっとする。
そう言えば、いつ、どこで、彼女は小野君に調査をかけるんだろう⁇
学生ではないと言っていたから、
どこの知り合いなんだ?
考えれば疑問だらけの彼女に僕は大切な髭を預ける約束をしたんだね。
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