合同撮影会 その4 ライトの下でポーズを作って、 何回も撮影者のリクエストに答えてるとさすがに疲れてくる。汗で身体もベタベタ。 濡れてはりついてくるニーソックスの太腿への締め付けもきつくなってきて、 気持ち悪い〜 6人で交代しながら ロリータの衣装の撮影が終わると 次はセーラー服。 これはね、ことに鼻息荒いマニアが近づいてくる少し厄介な撮影なんだけど、 肌の露出はミニスカートの脚だけなので、幾分近い距離にも落ち着いてポーズを決めます。 さっきの新しいひとは 表情が固いせいか、何度か姉貴の連れてきてるプロのカメラマンに、注意されてる。 最初は仕方ないんだけどね、 昔から着慣れてるセーラー服だから、僕の方は余裕でスタジオを見回しながら、ちょっと一服、ペットボトルを傾けてると、 奥の方に、なんだか違和感のある人が見える。 だいたい撮影に参加する人たちは一種の似た様な雰囲気があるんだけど、なんか違うんだ。 誰だろう？ まぶかにかぶった帽子がいけないのか、スタジオ隅は暗いのにサングラスしたままなのが怪しいのか？ でも長身で、存在感があるのに背を丸めて隠そうとしてる感じがありあり…… このスタジオに入るのには受付で予め配られたパス見せないと入れないのに、 誰だろう？