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第77話
合同撮影 その6
控え室に戻ってため息をひとつつき、用意されてる下着の着替えを始めたのだけど、
もう1人の下着を着る彼がいないのに気づいた。
あのひと、どこに行ったんだろ?
パンティーに足を通しながら疑問に思っていると、流星がその彼を引っ張って控え室に入ってきた。
何か言い争ってる2人。
和也さんが思わず、
「 なんだ?流星、どうしたの?」
「 あ、この子、トイレに逃げ込んでて、時間になってるのに出てこないから連れてきたんだよ 」
和也さんがその彼に、
「 泉くんだっけ?
今日は初めてなんだよね。
怖い?
下着を着るの、嫌になっちゃった? 」
と優しく尋ねた。
かぶりを振った、その彼は
「 着ます 」
と言って僕の方にやってきた。
隣にいた陽子さんが、
「 はい、あなたはコレね 」
ど渡した下着。
うわーっ、これもまた
ハイネックの透ける超ミニのベビードール。
お尻も隠れない長さじゃん。
色はクリーム色に金のレースで花の刺繍が施してある。
ちょうど乳首の辺りが完全なシースルー。
彼が着てみたら、このゴージャスな感じかどうなるのか?
きわどい紐下着の自分の姿はほっといて、僕だって注目しちゃうよね。
あれ?下ばきはないの?
ベビードールだけ?
と心配してると。
陽子さんが差し出したその手には
シースルーのペニスサック付きGストリング。
えー!なんてエッチな!
男専用のセクシー下着じゃないか……
それと超ミニのベビードールと
なんてアンバランスな。
「 こりゃー 鼻血もんだ 」
と呟いたのは、和也さん……
さすがの和也さんもびっくりしたようで、
流星なんて目が点になってる。
「 さ〜〜!用意は良い⁈ 」
と声を張り上げノリノリにのってる姉貴の乱入で、
それぞれそれなりなセクシー水着に着替えた子達は控え室からスタジオへ。
残されたのは、
下着を着せられてる僕と彼、そしてなぜか流星も。
彼、泉君はなんと抵抗もなくどんどん着替えてる。
目のやり場に困った僕は後ろを振り返ると、
流星に僕のほとんど割れ目に紐でしかない露わになったお尻を凝視されてたことに初めて気がついた。
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