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第101話

プールでデートは危険です その11 まだプールから出るには早い時間のせいか更衣室も誰もおらず空いていたので、さっさとシャワーを浴び着替えて水族館に向かった。 回りは親子連れがすごく多くて、その賑やかさに僕は助けられた。 これならあとの時間笑って過ごせそう。 水族館までの道のり、 「 あっ!たこ焼き、食べたい 」 「 冷やしキュウリ~ 」 「 しょうゆせんべい、焼きたてだって 」 と言うたびに安藤くんが買うものだから、僕らの手は食べ物でいっぱいになってる。 最初は心配そうに僕を見ていた安藤くんも、食べながら歩くうちにようやく前の調子に戻ってきた。良かった……僕のせいで今日をつまらなくしたら申しわけなかったもの。 ( ここの水族館の売りはジュゴンなんだって 」 「 え?あの人魚って言われてる? 」 「 そう、俺には人魚には見えないんだけどな 」 「僕は見るの初めて 」 「 俺だってテレビて見ただけだけどね 」 ジュゴンの水槽は最後の方に見れるらしく、それまでは 暗い通路を手を繋いで歩いて行く。 水槽と足下のライトだけだし、適当に人の波があるから、男2人で寄り添って歩いてても不自然じゃない。 繋いで手が温かくて離したくなくて、すごくゆっくり進む僕に安藤くんも合わせてくれる。 人にぶつかりそうになると、腰を抱いて自分の前に抱き寄せるようにしてくれる。デートなんだよね。今日はデートなんだ。うんと楽しまなきゃと、振り返って笑いかけると、 「 そんな顔してると、ガマンがならなくなるからな 」 と小声で返してくる。 耳のそばで囁くように会話を交わしながら、明るい所は手を離して進む。 ひときわ人の多いホールに出るとそこは、海の中のような周りが全て真っ青な空間。 思わず、うわ〜と声が上がる。 「 ジュゴンの水槽だよ 」

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