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第103話
プールでデートは危険です
その13
レストラン街の方へ行くと、警官と数人の男が、大立ち回りをしている。
なんだろ?
周りには野次馬が大勢、そのせいで警官の人も大勢でやたらと張り切ってる。
なんか周りもはやし立てるので、何をしてるのか分からない。
その大勢の野次馬の中に誰かを見つけたのか、安藤くんが
あっ!と言って指差した先にいたのは、なんと、橋下先生‼︎
指差した安藤くんに気がついたのは、なぜか橋下先生の隣にいた女の人達。
向こうも僕たちを指差してなんか叫んでる。
その間に3人の男たちは警官に捕らえられて、手錠のようなものをかけられていた。
なんか見たことあるな。うーん。
今度はその男たちを指差して、向こう側の橋下先生とそばの女の人がワイワイ言っている。どうやら僕らになんか教えてるみたいだ。
安藤くんと顔を見合わせて、仕方ないと向こう側に行くと、
「 げっ、輝さんだ 」
「 え?輝さんて、橋下先生の弟さんの? 」
「 そう、確かにこっちは輝さんだ。
なんで今日ここに来るかな〜 」
安藤くんがまずそうな顔をした。
向こうからも近寄ってきたので、ちょうど男たちが捕まってる近くで出会う。
「 輝さん、こんにちは 」
「 よお、安藤くん 」
ニヤニヤしている輝さんに仏頂面の安藤くん。
隣から僕に話しかけてきたのは、輝さんと一緒らしい2人の女性たちだった。
「 良かったですね、捕まりましたわよ〜 」
「 え?彼らなんかしたんですか? 」
「 え?エ! 」
「 わかってないの? 」
「 え? 」
2人の女性は顔をお互い見合わせて、
「 知らないみたいね 」
「 どうする? 」
コホンと咳払いした方の人が
「 彼らはあなたを襲った人たちよ 」
「 えーーーーー‼︎ 」
僕と安藤くんは驚いて、警察官に囲まれてる彼らの方を振り返る。
そこには警官に連れられて施設の管理事務所の方に行く後ろ姿しか見えなかった。
「 あれらが捕まったのはこの子たちのおかげなのよ 」
と輝さんの発言に再度驚く僕と安藤くん。
「 そう言えば、
彼女たち、三枝の連れて行かれた先を教えてくれたんだった 」
と安藤くんの言葉に3度目は僕だけ驚いた。
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