105 / 325

第106話

プールでデートは危険です その16 女の子、、、女装 「 君は女装も似合いそうだな 」 がー! 「 いえ!僕はそっちの趣味はありません 」 「 きゃー⁉︎ 」 とまた前の2人がノリノリで、 「 そうなのよ、フリルのブラウスと」 「 お姫様巻きのウェーブとか 」 「 ゴスロリも似合うぞ 」 「 やだ〜先生、ゴスロリは死語よ、死語 」 「 なんだよ、死んじゃいなぞ、俺、見たから 」 ギョッときた、僕のこと? あの時そんなゴスロリってた? いやいや、普通のユニセックスな女の子だったはず…… 僕の動揺をじっと見てる安藤くんに曖昧な笑みを返して、この話題がエスカレートしたらどうしよう? 「 なぁ、安藤くん、ゴスロリうちの大学にもいるよな 」 「 あーいますね、青いルージュで跳んでるのが何人か 」 良かった~僕のことじゃない、のね って、この人身代わりさせて授業やってたのに…… でも、輝さんも僕の指先を見つめてる… あの時、確か学校に行くからマニキュアしてなかったんだ。なんでこんなに見つめるの? 「 君の指先、爪の形、どっかで見たことあるんだがな、 男にしては細くて、 男にしては噛んだら甘そうな……」 そして、僕の指先をすっと握り込んだ。

ともだちにシェアしよう!