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第121話
プールでデートは危険ですその30
イロハのる (15禁)
手ぬぐいで濡れた身体を洗い場でぬぐってもらう間も、安藤くんの指は僕の敏感になってるところを探すように這う。ぬぐいながら乳首をこれでもかといじくられ、
「 これ以上やったら、やめられなくなる
杏果も我慢して」
と散々、好きに快感を煽ったほうが言うか?と軽く唇を噛んで安藤くんを見上げると、
「またそんな顔して、煽ってどうするんだ」
と言いながら、股間のペニスと陰嚢に手ぬぐいをかぶせ少し強めに拭くように揉まれ、
「 あん、やめ、て、 」
と
腰が抜けそうになる僕をかかえて風呂場から出た。
火照った身体を脱衣場に用意してあった浴衣につつみ部屋に帰ると、畳に置かれたスタンドだけがわずかに灯され、その灯りのそばにダブルサイズの布団が敷かれていた。
その生々しさに、さっきまでの痴態も忘れて真っ赤になる僕。
そんな僕を見て安藤くんは布団の上に座ると、僕をその腿の上に正面から座らせて、
「 キスしよ
今度は杏果から誘って 」
「 う、うん 」
おそるおそる唇を近づけると、
ゴホン!
咳払いが背後から聞こえた。
「 お楽しみ中悪いがの、
あんたパンツがどうのこうのといっとったじゃろ、持ってきたから選びんしゃい 」
と袋を何個か僕らの目の前に置いた。
「 あ、ありがとうございます 」
「明日の朝は風呂は9時ごろまでなら抜かないでおくから、それと、
うちでは朝ごはんは出さんので、そのつもりでな 」
と何点か用事を伝えるとおじいさんは
「 やっとこさ休めるわい 」
と部屋を後にした。
思わず顔を見合わせて、吹き出す僕たち。
結局、袋を開けて見たらあまりに過激な下着ばかりで、目のやり場に困ったけど安藤くんに選んでもらったのを明日の朝は履くことにした。
今夜はいらないよね……
だって安藤くんとまっ裸になって抱き合って寝る約束をしたから……
今日1日、色々なことがあり過ぎて、浴衣を脱いで布団に入り裸の2人の肌を合わせて、しばらくキスしながら身体をなであっているうちに睡魔がやってきた。そして安藤くんに抱きしめられたまま眠ってしまった。
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