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第123話
プールでデートは危険ですその32
イロハのわ
「 お、おはようございます 」
慌てて頭を下げる安藤くんと僕を見ながら、その美少年はニコニコして、
畳に正座してからこわきに抱えたものを前に置き、
こんな爆弾を投げてきた。
「 えーと、君の方ね
アナルプラグを使うのは 」
あ、アナル、プラグ~
「 はい? 」
「 うん、そうそう、自己紹介するように言われてたんだ 」
ポンと手を打つ美少年さん。
「 僕は 山形 サンドラ
サンちゃんって呼んでくださいね 」
「 さ、サンドラ? 」
「 ククッ僕は山形満男、さんの息子です。
それで、君たちの名前は? 」
「 は。初めまして、
俺……僕は、
安藤王国(おうこ)です 」
「 僕は、、
初めまして、三枝杏果と言います 」
「 安藤君と杏果ちゃんね、どう見ても杏果ちゃんが、これ使うのね、そうでしょ? 」
思わずコクコクしてしまった僕を、
安藤君がえ?という顔で凝視する。
「 してくれるの?杏果
良いの?
無理だったら断っても 」
「何言ってんだ!
恋人とセックスしたいなら、
絶対に傷つけちゃダメ!
これで準備しなきゃ 」
とアナルプラグを振りまわす、サンちゃんに僕らは固まった。
「 さあ〜ちょうど、朝ごはんもまだだし、お腹は空っぽ。
昨日じいじが教えたようにお尻の中を綺麗にしましょうね! 」
じいじ、が、教えた?って。
あの恥ずかしい姿をまた見せるんですか?
泣きそうになった僕、でも、安藤君と抱き合うためなら、
歯を食いしばって頑張らなきゃ。
わかりました。と水場に向かう僕に安藤君が
「 俺がやるから、 」
「 ひ、ひとりで、 」
「 できないよ1人じゃ、俺がやる 」
頑張って~と手をヒラヒラさせる美少年に見送られ、僕らは昨夜の水場に逆戻りした。
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