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第138話

仲良く? 君と 俺で?プールその後 その11 カットがかかって、本当に良かった。 お風呂のお茹で温もったタイルの上にお尻をペタンとついて蹲る。 いきそうになったのに途中で強引に止められ、更に深く口の中を嬲られてしまった息苦しさで、はあはあと肩で息をしているとふわりと肩にバスタオルがかけられた。 流星が脱衣場にあったタオルをかけてくれたようだ。 僕の選んだターコイズとスカイブルーのあいだの微妙な色合いのタオル… 有名な今治タオルで、1枚の値段が高くてヒロシさんに頼み込んで買ってもらったタオル…… 好きなものにくるまっているとやっと気持ちも落ち着いてきた。 「 流星ちょっと待って、カメラに水がかかるから、防水ビデオカメラセットするから 」 「 わかった 」 タイルに座ったままの僕をタオルごと抱え上げて、ベッドまで運んだ流星。 ベッドに僕を座らせると、 「 次で、終わり。さっきの水着を着て !」 「 さっきの? 」 「 紐のやつ 」 「 え?でもあれ汚れてる 」 濡れてるウイッグを脱ぎながらたずねると、 「 洗っといたから、どうせシャワーで濡れるから、最初は気持ち悪いだろうけど履いて 」 「 履かないとどうなるの? 」 「 ハダカで最初から、シャワーのシーンを、撮る 」 「 なんだよそれ 」 「 あーでも最後は俺との絡みはないから 」 「 え? 」 「 杏果がシャワー浴びながら、ストリップするの 」 「 えーーーーーーー⁉︎ す、ストリップ⁈ 」 後ろでそれを聞いていた小野さんが笑い転げた。 「 嶺さん、きっと気にいるよ。 あの人男のストリップ大好きだからさ 」 「 え、そうなの? 」 と流星が驚くと、 「 金色のパンティーに万札挟むのが超楽しいって 」 僕には全く想像つかない世界に生きてる人だ。この間江ノ島であったサンドラさんもだけど。そのことを思い出したら急に安藤くんの事も…… この撮影のことは、絶対に内緒にしなければ!

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