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第144話

いよいよ、できたデモ映像を持っていざ行かん その6 少し尖ったくるぶしから辿り、たっぷりと唾液で濡らした舌で甲から親指と人差し指の股まで、なめあげる。 四か所ある指の股を丁寧に舌で分け入り自分の手の指で股を開くようにしながら、丹念に指を口に含む。 男らしい節だかの脚の指。 大好きな安藤君の指、一本ずつ指の裏も唇でこすりながらはんでみる。 わずかに薫るアロマティックなデオドラント。 安藤君の粗い吐息、震える太もも、力の入るふくらはぎ、恋人の身体はすべて愛おしい。 「 杏果、こっちにおいで 」 夢中になって嬲っている僕の腕を取りももに引き上げると、 膝立ちになった僕は噛み付くように激しくくちびるをむさぶられる。 「 あ、あん 」 息継ぎもできないまま、喉の奥まで舌を絡ませて探り合う。 「 杏果……もう、我慢できなくなるから、俺の上にすわって 」 すっかり僕のものは勃ち上がってる。 すってこすってほしくて、下腹を安藤君のそれに押しつける。 「 安藤くん、どうにかして、おねがい、どうにかしてよ 」 ささやくぼくの頭を掴んで抱きしめた安藤君は大きく深呼吸する。 「 だめだよ、杏果… サンドラさんに、言われた…通り 丁寧に慣らすことから、ね 」 「 いやいや、どうにかしてよ ~ 欲しい、欲しいよ 」 ぼくは朝からのあの淫らな撮影ですっかりその気になるのが速くなってる。 見上げると苦しそうに眉を寄せてくちびるを噛んでいる安藤君。 なんて僕の恋人は色気があるんだろう。 僕は自分のシャツを脱ぎすて、下着をつけないまま履いていたハーフパンツに手をかける。 そして、全裸になって安藤君にまたすがりつく。どうしても欲しい、 この男が。 露わになったペニスの先からは先走りが溢れ零れ滴ってくる。

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