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第184話
惑う こころ 13
意地悪く微笑む泉くんの前で顔を顰める和也さん、ルシファーとセラフィムの様に対峙した2人になにかとても嫌な予感がした。
泉くんが近づいた僕らに気がついて腰をあげる。
「 やだな、こんなに待つなんて思わなかった。早く行こうよ 」
と僕の方を無視する様に安藤君に話しかける。
「 ごめん、待たせて 」
と言いながら僕に背を向けて泉君に近寄る安藤君に僕はまた泣きたくなった。
2人が去った後、和也さんの前に座る僕に彼は
「 杏果、明後日行かない方が良いよ、行っちゃダメだ 」
と言いながら僕の手を掴み
「あの子はお前を傷つける 」
と真顔で呟いた。
和也さんが心配してくれてるのに申し訳ないけど、合わないとこの話はすみそうもない。
「 気をつけるから 」
と言った僕に和也さんはため息をついた。
「 意外と頑固、誰に似たんだろ 」
次の朝、週末からバイトの決まった僕はヒロシさんに話をして簡単に了解を貰った。
もしかしたら姉貴の方が煩いかもと、一応通勤中の姉貴にラインのをすると、
帰るまで待ってろ‼︎
というお達しがきた。
やっぱり煩いのはこっちのよう。
もう一つラインが届く。
誰かと思ったら、
派手派手なお尻のデコスタンプ。
サンドラ‼︎さんだ〜
[今、池袋、暇、ランチしよ]
でっかいグーパンチのスタンプ
思わず笑ってしまった僕はいそいそと、
[了解です!]
ハート沢山のスタンプを送る。
[杏果はどこ駅?]
[吉祥寺]
[パンケーキ食べたい]
[荻窪駅で待ち合わせしましょう。美味しい店知ってます]
[オッケーオッケーオッケー]
と三連発の特大のオッケーが来た。
11時駅前のコンビニで待ち合わせした僕は、早速来ていく服を選ぶのにタンスに向かう。
サンドラさんはどんな格好で来るんだろう?
と思いながらタンスの中をゴソゴソ漁っていると、ピロリンと又ラインが来た。
なんとサンドラさんは浴衣姿で来るらしい。ラインで写真が送られてきた。
か、可愛い美少年の浴衣姿
柄はなぜかケンシロウ
こんなの売ってるんだ⁇
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