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第234話

教えて、サンドラさん その2 裸になったお互いの身体をしっかりと一分の隙もないほど強く固く抱きしめあった。 軽くチュッチュと恋人の唇を啄ばんで いた僕の唇は安藤君の大きめの口腔に深く塞がれる。鼻で息を吐きながら離さない離れないと唾液を交合させるとその甘さに脳が痺れてくるのを僕は知った。 愛してる、愛してる、愛してる何度も心の中で吐露しながらお互いの鼻と鼻を擦り付けながら、 「 杏果、愛してる 」 と恋人が一番欲しい言葉をくれた。 背骨の椎を一つ一つ辿るように片方の指を滑らし、 もう片方は脇腹のカーブを確かめながら僕の前にたどり着く。 震えながら少しもたげた僕のペニスの頭を親指中指人差し指、三本の指先で弄る。先走りの溜まった先端の穴から掬った淫汁を亀頭全体に塗りつけられると、尾てい骨を通り過ぎた長い指が僕のお尻の狭間をわけいってくる。 ドキドキする。安藤君の強い二本の腕に挟まれて僕の肉の薄い下腹と男なのにちょっと柔らかいお尻は熱くなってきた。期待してるよね、僕は彼に全てを暴かれたい、好きにして欲しい、欲しい欲しいこの男が本当に欲しい。 心と身体がひとつになってるこんな感じ僕は今まで知らなかった。 あの時の流れで流星と、そしてその後の連れていかれたスタジオでの撮影で昂められた身体は、本当の僕じゃなかったんだ。良かった、やっと好きな男のものになる。 尻たぶの間の濡れている狭路を指で広げるようにしながら、秘めた入り口まで届いた指の腹でノックをするように柔らかにアナルの口を叩く。リズミカルなその響きがぐんぐんと腸管の襞に重い快感溜め始める。 「 俺のものにするから 」 と耳奥に届くように囁きながら、 一度ギュゥと強く僕を抱きしめ。そのまま抱えるように連れてこられる。安藤君が前のガラスの引き戸を開けるとそこには、長袖長ズボンの黒いレオタード姿のサンドラさんが仁王立ちして待っていた。 「 よくほぐした? 蕩けるような顔にはなってるね、これなら柔らかいかな 」 三畳ほどの浴室はシャワーの前に金のマットが置いてあった。 頭とお尻を乗せる部分には丸い棒のようなクッションが置いてある。 「 杏果、うつ伏せになって頭とお尻をここに乗せて 」 安藤君に支えられてマットにうつ伏せになると、下腹のところにクッションがあてがわれる。

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