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第257話

お兄さんの秘密 12 「 橋下先生?」 「 なーにしてんだ?」 そこには見慣れた顔の橋下先生?それとも照さん?が立っていた。 「 あれ?照さん、どうしたんですか?」 「 君たちこそ 」 「 いや、ちょっと……」 「 全く2人でラブホテルでも探してた?ホテルなら一本向こうの通りだぞ」 「 照さんこそ、後ろの女性は誰ですか?」 照さんの後ろを見ると可愛い女の子が付いていた。 「 答えにくいこと聞かないの! 君たちこそこんな時間にこんなところで本当は何してるの? 」 顔を見合わせモソモソしてる僕たちに照さんは、 「 まぁいいや 」 と言いながら問題のビルに入ってくので安藤君が呼び止めた。 「 照さん、このビルに入るんですか?」 「 え?そうだけど、何?」 「 僕らも一緒に入れてください!」 不思議そうな顔で僕たちを見る照さん。 「 ここは僕の借りてる部屋があるだけだけどなんか用?」 「 とにかく中に入れてください!」 と頭を下げる安藤君に倣って僕も深く頭を下げた。 「 ふーん 」 と言いながらそれでも僕らを入れてくれるらしい。ひょっとしたら女の子と2人で部屋に行くなんて橋下先生には内緒にしなくちゃならないから後ろめたいのかな? キーを解錠しエントランスに入りエレベーターで5階に上がる。 「 まぁわけは中で聞こうか 」 と玄関の戸を開けると僕らも中に入った。広々とした部屋の中になんか大きなものがあると思ったらキッチンがど真ん中にどんと置かれていた。 安藤君と僕が驚いて声をあげると 「 ここ、僕の仕事場だよ。一応料理研究家じゃない、ここで色々メニューなんかの試作してるんだよ 」 そうだった、照さんはフードコーディネーターだった。 「 それで?なんでこのビルに入りたかったの?」 その時一際大きな声が僕のスマフォから聞こえてきた。 「 杏果!杏果!大丈夫なの?どこにいるんだよ!」 あっ、そうだ、通話中だったんだ。慌ててスマフォを耳に充てる。 「 ごめんなさい!和也さん 」 ーーーーーーーーーーーーーー 橋下さんは p.47 先生の秘密に出てきます。

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