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翌日圭は普通に登校してきた。
熱も下がったのだろう。
今は隣の席の奴と仲良く話しているようだ。
俺の担当教科が二年生から必修の化学だったこともあり、その後圭と話す機会は全然無く、気づけば4月も後半で、明日からはゴールデンウィークも始まる。
連休前の最後の授業が終わると三年生達に質問を多く受け、日誌を取りにクラスに戻った時には教室にはもう誰も残っていなかった。
まぁ高校生だから部活したり、遊びに行ったり、いろいろと青春したいのだろう。
そりゃ学校に残って勉強なんかするはずがない。
学級日誌を取りにきたついでだからと、六時間目のままの黒板を消したり、剥がれかけてきた掲示物を直したりして、明日は久しぶりに家の掃除でもしようかな、とかボーッと考えていると、急にドアが開いて驚いた。
「あ、先生。何してるんですかー?」
「…黒板消してる」
「あは。そうですねー笑笑。そういえば、先生は明日から何かするんですかー?」
「まだ決まってないけど。掃除とかじゃない、多分。圭は予定あんの?」
「んー僕もないですね笑笑」
「へぇー意外。友達とかと遊ぶんじゃないの?」
「え、ああ。遊ぶ友達とかいないし。」
「え、、」
そんなことないだろ、と思う。
圭はわりと明るい方だしいつも誰かと一緒にいる気がするが。
「あ、別にまったく友達がいないからとかじゃないよ。学校帰りに寄ろう、とかならたまにあるけど休みにも遊ぼうってはならないんだよね。プライベートは分ける派なんですよ。」
「ふーん」
なるほど。予定入れるのがめんどくさいってか。
「じゃあ僕はそろそろ帰ります。さよならー先生」
「さよならー」
その後、俺のGWは家の掃除をしたり、海と飲みに行ったりと充実していた。
休みが終わり久しぶりに学校へ行くと、圭の顔には傷が出来ていた。
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