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くちゅくちゅという音と体の疼きで目が覚めた。違和感を止めようと手を動かすがガチャガチャと音がするだけだった。拘束されていたことを思い出した瞬間、起きたことが夢でなかったことに絶望してしまう。
…引っ越して、もうしなくてすむと思ったのに。
それでも起き上がろうと体に力を入れたとたん自分の中に入っていたものがゴリッといいところに当たった。
「っ?!なに…んぁ!」
見れば、前も後ろも昨日のままで、一晩中入れられていたのかと思うと恐ろしくなる。
「おはよう。さっそく楽しんでる?昨日はすぐに寝ちゃったからさー今日はたくさん遊ぼうね」
起きたことに気付いた彼がやってくる。
そこから先は地獄だった。
前立腺にピンポイントでバイブを固定され、自身に刺さったバイブとの二重責めや、アナルビーズに幾度となくイかされた。果てることを許されないまま彼自身に犯されることもあった。容赦なく中出しする彼と違い、棒が刺さったままでは当然出すことはできなくて、塞き止めきれずに溢れ出た先走りがポタポタと辺りを汚していく。連続の空イきに気絶しても顔を殴られ強制的に地獄が続く。
何日か過ぎて、ある日目を覚ますと兄はいなくなっていた。カレンダーを見れば今日が連休最終日であることを示していて、だからか、と気付く。
拘束は外されていたが汚れた床やベッドはそのままだった。
動かすのもやっとな体で片付けて久しぶりのお風呂に入った。繋がれ続けた手首はくっきりと痕が残っていて殴られた部分は赤くなっている。
…学校でバレるかな。
明日の学校は正直しんどい。それでも一人でこの部屋にこもっているよりましな気がした。
さんざん中に出されたものを処理してそのままベッドにダイブすれば、ふかふかとした感触に疲れていた体はものの数秒で眠りについた。
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