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第8話

寮に戻り、直ぐにシャワーを浴びてベッドにダイブした。まだ昼を回って少ししか経っていない。寮ではご飯が出るけど、今は食堂まで行く気になれなくて、部屋に置いてあったシリアルを食べて、すぐに昼寝をした。 目を覚ますと夜になっていて、飛び起きた。でも何もすることがないから、再びベッドに沈む。 異様なくらい眠たい。 どうやら本当に初登校で疲れたみたいだ。 コンコンと部屋のドアがノックされる。まだ寝惚けていたけど部屋のドアを開けると「千紘君、ご飯食べに行かない?」と優生君が晩御飯のお誘いに来てくれた。 「行く······。ちょっと待ってね」 「うん。もしかしてずっと寝てたの?」 「あはは、そうなんだ。すごく眠たくて······。」 「初日だったもんね。僕もさっき昼寝してたんだ。」 貴重品を持って、部屋の鍵を締め、食堂に向かう。あー、眠たい。それにいつもより体がカッカとしてる。 「んー······なんか、体調悪いのかな。体がちょっと熱い。」 「え!?大丈夫?今日は沢山食べてゆっくり休もう。」 「うん、ありがとう。」 食堂で食べながら眠りそうになるのを優生君が起こしてくれて、なんとか完食した。 眠かったから何となくしか味がわからなかったけど、すごく美味しかったと思う。 そうして部屋に戻ろうと廊下を歩く。 ああ、眠たい。なんでこんなに眠たいんだろう。 「明日体調悪かったら休んでね。」 「えー、嫌だよ。ちゃんと行く。」 「ならちゃんと体調を整えてね!」 「うん。おやすみ」 「おやすみなさい。」 部屋まで送ってくれた優生君と別れて、歯を磨きまたすぐにベッドに寝転んだ。 急にどうしたんだろう。 環境が変わったから、体も順応しようって必死なんだな。 そう思って、目を閉じた。

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