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第16話 R18
グチュグチュと音が鳴る。それが自分から出てる音だなんて思いたくない。
「あっ、あーっ!」
「ほら、気持ちいいでしょ?奥までしてあげれるよ?それでも嫌なの?」
「あふっ、ひ······っ、きも、ちぃ······!」
「ねえ?挿れてもいい?」
奥の方を指で突かれる。涙が止まらない。俺はこんな事がしたいわけじゃないのに、どうしても抗えない。
「やっぁ、イク──ッッ!」
「上手だねえ。ほら、俺のことも気持ちよくして。」
息も絶え絶えになっている俺にそう言った高良さん。怖い、けど、もっと気持ちよくして欲しい。ずっと熱が燻ったままで、熱いのが無くなってくれない。
「挿れていい?」
「んっ、いい······っ、ぁ、挿れて······!」
そう言うと高良さんはニヤッて笑った。
「東條、出てって。」
「ちゃんと避妊しろよ。それから······無理はさせるな。」
「はいはーい。」
「発情期の届けは出しておく。」
「うん、よろしく。」
指が抜けて、代わりに宛てがわれた熱。
くぷって音を立ててそれが入ってきて、途端体にぶわっと快感が走って、いつの間にか射精していた。
「っ、っ······!」
「はぁ······っ、すげえな、あっちぃ······。」
律動されてシーツを掴む。
「上手だね。セックスするの初めて?」
「はぁぁっ、はじめ、て······こんな、ぁ、怖い······のに、きもちぃ······っ!」
「そう。初めてなんだ。可愛いな······。」
「あー······っ、ぁ、いく、イくぅっ······!」
連続して達して、頭の中が真っ白になった。
苦しくて呼吸が出来ないでいると、止まってくれてゆっくりと頬を撫でられる。
「いい子だね。ねえ、俺達番にならない?」
「ぁ、ぇ······?」
「番だよ。首輪、外して?」
首輪······外すの?何で······?
「番······?」
「うん。俺と番になろう?」
「んぁ、や······やだ······」
首輪を撫でた高良さん。その手を掴んで首を振った。
「だめ、だめなの······っ」
「······だめなのかぁ。じゃあ仕方ないね。」
優しかった律動が激しくなった。
あっと思った時には遅くて、大きな快感が体に走って意識を飛ばした。
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