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第87話 R18

体を起こして、そこを手で隠す。 会長はくすくす笑って俺に何度もキスをしては、慣れた手つきで服を脱がせていく。 「千紘、早くお前を抱きたい。」 「······っ」 「ダメか?発情期まで、待てそうにない。」 いつもなら下だけ脱いで終わるのに、今日は上の服にまで手をかけてそれも脱がされてしまう。 「み、見ちゃダメ、です。」 「······可愛い。千紘、許してくれ。」 「ぁ、待って······!」 首筋に何度も触れる唇。 時折痛みが走って、それさえも快感として拾ってしまう体。 「ん、はぁ······ぁ、偉成······っ」 会長の唇が胸に落ちて、乳首を甘く噛む。 腰が震えてペニスから先走りがドプっと溢れたのがわかる。 「ひっ、ぁ······あんぅぅ······」 「舐めて濡らして」 「ぁ、む······ちゅ、はぁ······」 唇を撫でた2本の指が、口内に入ってくる。それをまるで会長のペニスを舐めるみたいな感覚で濡らし、だんだんと何も考えられなくなる。それを見計らったように指を抜かれて、切ない気持ちになった。 「んぁ······」 「いい子だ。足開けて」 言われた通り、足を開ける。濡れた指が後孔を撫でて、急に体が強ばった。 「怖い?」 「怖いっ」 セックスは発情期の時以外した事がないから、痛かったらどうしようとか、そういうことを考えると怖くて怖くて仕方が無い。 「ぁ、あ······偉成、怖いよ······」 「千紘、お前に触るのは俺だ。痛いことやお前の嫌なことは絶対にしない。」 「ん、んっ」 わかってるけど体の強ばりは解けなくて、どうしようと焦ってしまう。 「こっちに集中しろ」 「え······ぇ、あ!」 突然、会長が俺のペニスを咥えた。驚いて腰が引ける。それでも構わず口で刺激されると気持ちよくて堪らない。頭がドロドロに蕩けて体の力が抜けていく。途端、後孔に指が入ってきてその衝撃に、我慢の限界だった俺は射精してしまった。

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