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第90話 R18
偉成に抱きしめられながら、溢れてくる涙を拭うこともしないで、まだ体に残る快感に浸って細かく体を震わせる。
「千紘······」
「んっ、んぅ······は、ぁ······」
キスをされて舌を絡め合う。
ああ、気持ちいい。
「ちゅ、ん······ぁ、偉成ぇ······」
ペニスが抜けて、何度もキスをし合う。
「千紘、もう少し付き合ってくれ。」
「ぇ······あ、あぁっ!」
いつの間にかゴムを変えていた会長。
また中に大きな質量が入ってきて、頭がトロトロとしたまま、揺さぶられる。
「千紘······!」
「んっ、ぁ、あぁ、も、もっと······!」
運命の番って凄い。
こんなに求めてしまう。もう体は疲れて辛いはずになのに、まだ欲しい。
「あっ、あぅっ、あ!偉成······っ、ぁ、好き、好き······っ」
俺の意識が飛んでしまうまで、たくさん愛し合った。
***
目を覚ますと甘いだるさに襲われた。
横を見ると、会長が俺を抱き締めて眠っていて、なんて綺麗な顔なんだろうと手を伸ばし、すべすべとした頬に触れる。
「······偉成」
そのままキスをして離れる。すると会長の口端が上がり、閉じていた目をゆっくりと開けた。
「お、起きてた!」
「可愛いな。もう終わりか?」
「······もう1回」
今度は触れるだけじゃなくて、舌を絡ませ合う。
「気持ちよかった······」
「ああ、俺もだ。」
額をコツっと合わせて、笑い合う。
すごく幸せを感じる。
こうしてこのまま、幸せが続けばいい。そう思いながら、会長の胸に顔を埋めた。
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