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第127話 偉成side R18
やけに千紘が甘えてくる。
ソファーで寝転んでいると上に乗っかって来て、サラサラな髪を撫で「どうした?」と聞いてみると首を左右に振って何でもないと伝えてくる。
「······さっきの事を気にしてるのか?」
「偉成が怒るから。」
「怒ってないよ。千紘、顔見せて。」
そう言っても顔を上げるどころか、俺の胸に擦り寄ってくる。ああ、可愛い。怒ってはいないけれど、俺に許して欲しくて必死なんだ。
「千紘、もうちょっと触っていい?」
「······それで許してくれる?」
「俺は何も怒ってないけどな。」
「······いいよ。セックスしよ。」
そういうことではなかったんだけど、千紘がそう言うから俺もその気になって、服の上から千紘の尻を撫でると体をピクっと震わせた。
「キスして」
「んっ、ぁ、お尻掴まないで!」
「ほら、キスは?」
「······ん」
ちゅ、と唇が触れる。
唇を、千紘の唇にハムハムと挟まれる。そうされてる間に、千紘の履いていたスウェットと下着の中に手を差し入れた。
「んっ、んむ······っ!」
「はぁ······千紘、今日はお前が自分で挿れてみるか?」
「ぁ、あ······!」
後孔をクルクルと撫でる。濡らしてないから痛むだろうか。
「千紘、舐めて。」
「ぶっ、ぅ······ふ、ぁ······ここで、するの······?」
「するよ。足開いて」
舐められて濡れた指を後孔に持っていき、ゆっくりと挿入する。
「ぁ······っ!」
「キツイな。すごい締め付けてくる。気持ちいいか?」
「はぁ······ぁ、きもちい······!」
俺の胸に置いている手が小さく震えている。
奥まで指を入れて、くるっと内壁に沿って1周させる。
「あっ!そ、れだめぇ······!」
千紘の背中が小さく反れて、後孔がギュッと締まった。
「千紘?イッたのか?」
「ぁ、あひっ······動かさな、いで······!」
長く快感が続いているらしい。
加虐心が煽られて、前立腺を引っ掻くと「あぁっ!」と声を上げて首を左右に振る。
可愛い。もっと、千紘の乱れた姿が見たい。
指を抜いて起き上がりクタッとしてる千紘をソファーに仰向けに寝かせた。
「はぁ······っ」
千紘に酷いことをしたいと思ってしまう。早くこのオメガを手に入れて、滅茶苦茶にしてやりたい。
「っ、偉成······っ?」
千紘の怯えている表情が、余計に気持ちを昂らせた。
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