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第130話 R18

既に体の力が抜けて、快感を受け入れることしかできなくなっている千紘に、何度もキスを繰り返す。 飲み込めない唾液を口端から零し、ぼんやりと空を見る姿は少し寂しい気もする。 「千紘」 「ぁ······あっ、ぁ、あ!」 「千紘、俺を見て。」 頬をガッと掴み、無理矢理視線を合わせる。目が合った途端、千紘は顔を歪ませてまた泣き出した。手を離すと俺に腕を伸ばし抱きついてくる。 「も、わかん、ない······無理······っ、偉成、許して······っ」 「······じゃあこれで終わり」 千紘の体を起こし、俺の膝に座らせる。 「ぁ、ん······んんっ······奥、きたぁ······っ!」 抱きつく力が強くなる。ゆっくりと律動すると千紘が「イク······っ!」と言って射精した。精液の色が薄くなっていて、本当に限界なんだとわかる。 「千紘······好きだ。愛してる······お前は······?」 「あっ、あぅっ、す、き······すきっ、好き······!」 ずっと心が乾いている。 千紘に出会った日からずっと。 ゴムの中で射精して、ガクガクと震える小さな体を強く抱き締めた。 潤わない。 足りない。まだまだ全く、心が満たされない。 「偉成ぇ······?」 「はぁ······」 「偉成······も、抜いて······。」 「······ああ」 足りない。もっともっと千紘が欲しい。 「っ、痛っ!」 「············」 「痛っ、ぁ、痛い、偉成······!」 千紘の肩に噛み付く。口を開けて自分の付けた歯形を見る。血が滲んでいて、それがやけに嬉しく思う。

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