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第148話

今月は特に行事はない。 来月は期末テストがあるから、それが終わってから発情期が来てくれたらいいな。 「千紘、先に風呂に入っておいで。」 「うん、ありがとう。」 晩御飯を食べ、お皿洗いをしてテレビを見ていると偉成にお風呂に入るように言われた。着替えを持ってお風呂場に行って服を脱ぐ。 「······なんか、太った?」 鏡に映る自分が前よりふっくらしてるように見える。気のせいかもしれないけど、毎日偉成の美味しいご飯を沢山食べているからかもしれない。 「ダイエットしないとなぁ。」 丸々した恋人は嫌だろうし。 髪を洗って、いつも偉成がしてくれてるみたいに、泡で体を包む。ちょっと面倒だけど気持ちいいからやめられない。 「あー······疲れたぁ。」 湯船に浸かって大きな溜息を吐く。 ぼーっと天井を眺めて、何も考えずにそのまま時間だけが過ぎていく。 「······はぁ。」 結構な時間が経ったのか、お風呂場のドアが開いて「千紘?」と偉成が声をかけてくる。 「何?」 「······よかった。いつもより遅いから、何かあったのかと思った。」 「ぼーっとしてたの。ごめんね、もうあがるよ。」 「ああ。上がってアイスでも食べたらいい。買っておいた。」 「やった!」 ざばっと浴槽から出て軽くシャワーを浴び、服を着てキッチンに向かう。 「俺の好きなアイスだ!」 「ああ。俺は風呂入ってくるから」 「うん!」 俺の好きな蜜柑のアイス。 袋を開けて口に入れる。 ああ、やっぱりこのアイス美味しい!

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