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第165話 偉成side R18

ホテルに着いて疲れ切っている千紘を休ませようと、ベッドに座らせた。 「千紘、少し寝ろ。疲れただろ。」 「······偉成、俺の事好き······?」 「ああ。好きだよ。愛してる。」 抱きしめてキスをする。 途端、また俺の肩で声を我慢しながら泣き続ける。 「千紘、大丈夫だ。俺は絶対に離れたりしないから。」 「っ、······ふっ······」 千紘はきっと今寂しいんだ。 愛されたくて仕方が無いんだろう。そりゃそうだ。自分の味方であるはずの父親にあんな風に言われてしまったんだ。心にぽっかりと穴を開けて、苦しんでるに違いない。 「偉成······」 「ああ。」 「偉成、抱いて······。」 「······いいよ」 顔を上げさせてキスをする。じんわりと心を温めてくれるような、そんなキス。 千紘の手が俺の背中に回って、ゆっくりとベッドに押し倒す。 「何も考えなくていいから。俺だけを見てろ。」 「うん······っ」 服を脱がせて、素肌に触れる。キメの細かいそれを舌で舐めると「擽ったいよ」と言って千紘が笑うから、少し安心した。 「今日は優しくする。どうされたい?」 「え······ぁ、じゃあ、たくさん撫でて。」 そう言われて、頬を撫で鼻先にキスをした。そして額に、唇に。 「ぁ······はぁ、き、キスマーク、つけて······」 首筋に顔を下ろしてそこに唇を当てキスマークを残す。 「はぁ、はぁ······ぁ、どうしよう······もう勃っちゃった······っ」 「1度出しておくか?」 「あっ、あ!」 千紘のペニスを掴み軽く扱いてやる。 徐々に先走りがグチュグチュと音を立て出した。 「ひゃっ、ぁ、あ!」 「我慢しなくていいからな」 まだ剥けていない皮。そこを痛くないように優しく露出させていく。少しだけ現れたピンク色したそこに触れると、敏感になりすぎてて辛いのか首を左右に振って「ダメっ!」と止めてくる。 「痛い?」 「い、痛くないけど、変······っ」 「じゃあ続ける」 「あぁっ!」 今度はそこをパクッと口にいれて、丁寧に舐めていく。千紘は口元に手をやって声を抑えようとしているようで、そんな姿も可愛らしい。

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