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第172話 R18

結局、着替えの服も下着も全部偉成が選んで、偉成がお金を払った。 「何で払っちゃうの!」 「千紘には与えてやりたい」 「俺は平等がいいの!」 「俺の平等と千紘の平等の価値観が違うだけだ。でもこれは変わらず平等だぞ。」 「意味のわからないことを言うなー!」 ホテルに戻ってきてそう言いながら荷物を置く。 「千紘は自分の事をどうでもいいと思ってる。だからその分俺が千紘を沢山愛してるんだ。」 「······それがお金を払うって意味には直結しないよ。」 「ああ、確かにそうだな。······まあいい、説明は面倒だ。兎に角俺は千紘が好きだ。今すぐ抱きたいとも思ってる。」 「馬鹿。絶対やだ。疲れたもん。」 ベッドに寝転ぼうと思った所を腰を掴まれて、変な体勢になる。 「もう、寝かせてよ。」 「なら千紘は寝たままでいいぞ」 「······は?」 手が離れてベッドにうつ伏せになる。言われた通り寝ようと思ったら、仰向けにされてベルトは外され、下に履いていたものを全て奪われた。 「やだ!もうやだ!昨日もしたじゃん!」 「挿れはしない」 「嘘だもん、絶対するじゃんかぁ。」 嫌だと逃げようとしたら体をベッドに押さえつけられてしまった。アルファの力には敵わない。抵抗もやめて大人しくされるがままになるしかない。 「千紘のペニスは可愛いな」 「馬鹿にしてる?そりゃあ偉成より子供サイズだけど!ていうか偉成が大きいだけでしょ!」 「馬鹿になんかしてないぞ」 俺のペニスに顔を近づけた偉成。昨日みたいにまたパクッとそれを咥えて、被った皮を舌で丁寧にゆっくりとずり下げていく。 「んっ、ん!はぁ······ぁ、あぁ······!」 「千紘はどこもかしこも可愛いし甘い。こうされるのが好きか?」 「ぁ、あ!それ······ぁ、はぁ······だめ、すぐ、イきそう······っ!」 腕で顔を隠して、快感を受け入れる。 「ほら、あとちょっとで剥けるぞ」 「あぅぅ······!」 「昨日は途中までしか出来なかったからな。痛くないか?」 「っ、痛くないっ」 グチュグチュとイヤらしい水音がする。それが恥ずかしくて唇を噛んだ。

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