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第183話 千紘side
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「馬鹿!ダメだってば!何でそんなに興奮してるの!!」
「一緒に風呂に入れば興奮だってする。それが住み慣れている家だとしたらもっとだ!」
夜ご飯を食べた後、偉成とお風呂に入ることになった。
お風呂場は広くて、浴槽は2人で浸かってもまだまだ余裕がある。
そこでお湯に浸かっていると、偉成がススーッと隣にやってきて俺のお尻を掴んだ。驚いて跳ねるとそんな俺の腰を掴んで自らの膝の上に俺を乗せる。
「ひっ!」
そこでお尻に感じた。
硬くて大きくなってる偉成のペニス。
そして冒頭に至るわけだ。
「あっ、ぁ、もう!お尻揉まないで!」
「可愛い······この小さい尻でいつも俺を受け入れてくれてるのか。プルプルだな。」
「······ねえ、恥ずかしくないの?」
「恥ずかしくないぞ。その尻に顔を埋めたい。」
「気持ち悪い!」
お湯を偉成の顔面に思い切りかけてやった。そして手の力が緩んだ隙に偉成から離れる。
「千紘、可愛い悪戯だな。悪戯大好きっ子め。」
「何それ!別に好きじゃない!」
「そんなところも俺は大好きだぞ。」
追いかけてきた偉成に抱きしめられて、激しくキスをされる。頭がぼんやりして、応える事で精一杯だ。
「っは······はぁ、はぁ······」
「逆上せてしまいそうだな。そろそろ上がるか。」
「ぁ、待って······」
「ん?」
まずい。すごく恥ずかしい。
偉成の手を掴みながら、俯いてぼそぼそと呟く。
「え?千紘悪い、聞こえない。」
「だから、······けた。」
「悪い、もう1回。」
「〜っ!腰が抜けたの!!」
手で顔を覆う。
恥ずかしくてたまらない。そう思っているとまた抱きしめられた。そして額や頬に沢山キスをされる。
「俺が運ぼうか?それとももう少し待つ?」
「······待つ」
「わかった。」
くすくす笑う偉成の肩に頭を預けて立てるようになるのを待った。
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