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第198話 匡side
飯を食べて、課題をする。
俺に合わせて一緒に課題をする優生は、問題がわからなくなると「んー······」と無意識にか小さな声を漏らす。
「どれがわからない?」
「あっ······これ······」
問題を覗き込む。ああ、これか。確かにこれは少しややこしい。
「これは······」
1つ1つわかりやすいように噛み砕いて話す。
「って感じ。わかるか?」
「っ!わかる······!」
「······どうした。また顔が真っ赤だ。」
「ち、近い!」
肩をトンッと押されて距離ができる。
ああ確かに、さっきはすぐそこに顔があったような気がする。それに緊張していたのか。
「そんなに緊張してどうするんだよ。慣れろ。」
「······うん」
真っ赤な顔はまだ直らない。
「優生」
「何······っん!」
荒療治にとキスをすると、優生は口をパクパクさせている。
「な、何っ!?」
「荒療治だ」
「わっ、ぁ、んぅっ!」
もう1度キスをすると、優生の目がトロンとして、その表情を見て慌てて離れた。
まずい、俺が我慢できそうにない。
「ん······きょう、くん······?」
「っ、」
「匡君、もっとキスしたい······」
「ダメだ!もう終わり!課題の続きをする······」
そう言って優生の肩を軽く撫でて、ちゃんと椅子に座り直す。
「匡君······?嫌だったの?」
「い、嫌じゃない!むしろ逆だ。」
「逆······ふふっ、嬉しい。」
急に優生がいやらしく見えてきた。
ダメだ、勉強に集中しよう。
そう思って、手元に視線を落とした。
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