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第200話
「え、えっと······」
「何をされたら嬉しい?俺は何をすればいい?」
「お、落ち着こうよ······。僕は匡君になら何をされても嬉しいよ?」
「そうか。」
余計にわからなくなる。
でも俺がしたいことをしようと思って、俺がソファーに座って優生を膝に座らせた。
「っ、な、なな、こ、これなに!」
「俺のしたい事をしてみた。」
「これぇっ?恥ずかしいよ!降りる!」
「ダメだ。優生が何をされても嬉しいって言ったんだろ。」
「言ったけど!」
降りようとバタバタと暴れる優生を抑え込もうとそのままソファーに押し倒した。
「っ!」
「大人しくしろ。」
「······っ、何もしないで······こ、これ、怖いよ······」
そりゃあそうだろう。
兄貴に今まで散々な事をされていたんだから。
でもその記憶は全部俺で塗り替えてやる。
押さえつけたまま、キスをする。
小さく震えてる体。優しく撫でてやると力が少しずつ抜けていく。
「んっ、んむ······」
「優生、口開けて。」
「ぇ······?」
「ほら、あーん」
言った通りに小さく口を開けた優生。そこに唇を重ね、舌を入れて深く絡める。優生が苦しくないように優しく口内を蹂躙した。
「ぁ······ふっ、んぅ······」
優生の手がもぞっと動いて、抑えるのをやめてやると、背中に手が回ってきた。これはもっとと強請られてるって思ってもいいのだろうか。
「優生······」
「······んっ、匡君、もっとしたい······気持ちいい······」
欲しがってる。それが目に見えてわかって嬉しい。
「ちゅ······ん、優生······」
「匡君······もっと、もっと触って······」
そう言われて、唇だけじゃなく首筋や鎖骨辺りにもキスをして、そして俺のものだというマークを残した。
「匡君、僕のこと、抱いて······?」
「でも、お前怪我は······」
「ううん、大丈夫だから······ね?」
無理をさせてはいけない。
そう思いながら、優生の服の裾から手を差し入れ素肌に触れる。
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