200 / 876

第200話

「え、えっと······」 「何をされたら嬉しい?俺は何をすればいい?」 「お、落ち着こうよ······。僕は匡君になら何をされても嬉しいよ?」 「そうか。」 余計にわからなくなる。 でも俺がしたいことをしようと思って、俺がソファーに座って優生を膝に座らせた。 「っ、な、なな、こ、これなに!」 「俺のしたい事をしてみた。」 「これぇっ?恥ずかしいよ!降りる!」 「ダメだ。優生が何をされても嬉しいって言ったんだろ。」 「言ったけど!」 降りようとバタバタと暴れる優生を抑え込もうとそのままソファーに押し倒した。 「っ!」 「大人しくしろ。」 「······っ、何もしないで······こ、これ、怖いよ······」 そりゃあそうだろう。 兄貴に今まで散々な事をされていたんだから。 でもその記憶は全部俺で塗り替えてやる。 押さえつけたまま、キスをする。 小さく震えてる体。優しく撫でてやると力が少しずつ抜けていく。 「んっ、んむ······」 「優生、口開けて。」 「ぇ······?」 「ほら、あーん」 言った通りに小さく口を開けた優生。そこに唇を重ね、舌を入れて深く絡める。優生が苦しくないように優しく口内を蹂躙した。 「ぁ······ふっ、んぅ······」 優生の手がもぞっと動いて、抑えるのをやめてやると、背中に手が回ってきた。これはもっとと強請られてるって思ってもいいのだろうか。 「優生······」 「······んっ、匡君、もっとしたい······気持ちいい······」 欲しがってる。それが目に見えてわかって嬉しい。 「ちゅ······ん、優生······」 「匡君······もっと、もっと触って······」 そう言われて、唇だけじゃなく首筋や鎖骨辺りにもキスをして、そして俺のものだというマークを残した。 「匡君、僕のこと、抱いて······?」 「でも、お前怪我は······」 「ううん、大丈夫だから······ね?」 無理をさせてはいけない。 そう思いながら、優生の服の裾から手を差し入れ素肌に触れる。

書籍の購入

ともだちにシェアしよう!