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第201話 R18
ダメだ、流されちゃダメだ。
「ぁ、匡君······っ、は、んぅっ!」
「ん······はぁっ」
体の熱が上がる。
挿れたい。挿れたいし、項を噛んでやりたい。
「ぁ、匡君······触って、くれないの······?」
「っ······」
肌を撫でて、キスをするだけで先に進めない。それは俺が我慢できなくなって、優生に酷いことをしてしまわないか怖いからだ。
「匡君······僕、怖くないよ······?匡君に触って欲しい。匡君が欲しいよ······。」
「〜っ!悪い、許してくれ。」
優生の履いていたスウェットと下着をずらし、反応していたペニスを扱いてやる。
「あっ、あ!」
「出していいからな」
「っひ、あ······ぁ、あ!」
優生が声を抑えようと口元に手をやる。
そんな姿も可愛くて、止めることはしなかった。
「あっ、だめ、出る······っ!」
そして少しすると優生は射精して、荒い呼吸を吐きながらソファーに倒れたままぼんやりとしていた。
ティッシュで手を拭いて、優生の服を直してやった。
「匡君······匡君は?それ、どうするの?」
「放っておけば治まる。」
「僕がするよ······?あの、中に挿れたくないなら、口で······」
「いいんだ。優生が欲しくないわけじゃない。ただ俺が我慢できなさそうなんだ。だから······」
正直にそう言うと、優生は顔を赤くして俺の首に腕を回し抱き着いた。
「嬉しい。そんなに僕のこと考えてくれるの、嬉しくて、泣いちゃいそうだよ······っ!」
そんなこと言われると思ってなくて、戸惑いながら優生の背中を撫でた。
「僕、ずっとお兄ちゃんに······あの、遊ばれてたから、僕のことなんて考えてくれなくて······。だから凄く嬉しい。ありがとう、匡君。」
「い、いや、俺は何も······」
そう伝えたのに、優生の手が俺のペニスに服の上から触れる。
「おいっ」
「お願い。匡君のこと、もっと感じたいの。」
「っ······」
もう止めても聞かないから、好きなようにさせてやるのがいいのかもしれない。
優生がソファーから降りて、俺の足の間に顔を入れる。その様子をぼんやり眺めた。
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