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第211話 R18
優生の体をタオルで拭いてやって、そのままベッドで寝かせてあげた。
俺は1人シャワーを浴びて、これからどうすればいいんだと頭を悩ませる。
後先考えずに項を噛んでしまった。
番になったことに関して後悔はしていない。むしろ嬉しい。でも優生が本当にそれでよかったのか、それだけがすごく気になる。
「千紘に相談するか······」
あいつはオメガだし、優生の事を俺よりも理解してるはずだ。いやでも······この番のことは、俺と優生で解決するべきことだ。そう思って携帯に伸ばした手を引っ込めた。
優生が起きたら、まずは体が無事かを聞いて······それから契約についてちゃんと話をしないと。
発情期だから、どうせまた発情が始まる。少しは落ち着くかもしれねえけど、セックスをして全てが治まるわけじゃない。
「よし······。あ、飯作っとくか。」
次いつ起きて、発情するかわからない。
時間がある時に全部やっておかないと。
急いで動いてやるべき事は優生が起きるまでに全て終わらせた。
「······匡君、匡君······どこ······」
そんな小さな声が聞こえてきて慌ててベッドまで行くと、優生が泣きながら俺を探していた。
「ゆ、夢かと、おもったぁ······」
「悪い!先に全部終わらせておこうと思って······」
「匡君······離れないで······」
腕を伸ばして抱き着かれる。
ああそうか、こういう時は1人にしちゃダメなのか。
背中にそっと手を回して、優しく撫でる。
「匡君、ごめんね、僕······体力、無くて······」
「いや、いいんだよ。俺が無理させた。」
ベッドに一緒に寝転ぶ。
キスをしてやると嬉しそうに笑って、目を細めると目尻から溜まっていた涙が零れていく。
「優生、腹減ってねえか?飯作ったから、食べれる時に食べておこう。」
「うん······でも、匡君、もう奥がムズムズするの······っ、挿れて、ほしい······!」
もぞっと優生が動いて、物欲しそうな顔で俺を見る。
そっと手を動かして尻を撫で、後孔に指を入れると、さっきまでしていたのと、発情期だからか、酷く柔らかかった。
「ぁ、んっ!」
「足開いて」
体を起こして開かれた優生の足を軽く押さえつけて、また後孔にペニスを埋めていく。
気持ちがいいのか、嬉しそうな優生の表情が、余計に俺を興奮させた。
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