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第223話 R18

後孔に舌が入ってくる。 発情期でもないのに愛撫されると濡れだして、ぴちゃぴちゃと音が鳴りだした。 「ひぁっ、あ、あーっ!ぁ、音っ、やだっ!」 「もうグズグズになってる。可愛いな······」 舌が抜けて、代わりに指が入ってきた。 前立腺をくっと押されて背中がまるまる。 「あっ、あぁ、はぁ······っ!」 「ああ、可愛い······千紘、挿れさせて」 「ひっ、ぃ、いぁ······っ!ぁ、んっ!」 「千紘······」 指が抜かれて荒い呼吸をしていると、ぴとりと後孔にペニスが宛てがわれ、勢いよくはいってくる。ピリピリと少し後孔が傷んだ。それでも気持ちよくて、挿れられるのと同時に射精した。 そのまますぐに律動が始まった。息をするのも難しくて「待って」とお願いするけど聞いてくれない。 何をそんなに焦ってるんだろう、何がそんなに怖いんだろう。わからないけど、これは俺にしか受け止められないものなのかもしれない。 「あっ、あ!あ!」 「千紘、こっち来て」 「ぇ、あ、ぅあっ!」 体を起こされて、偉成の膝に座る。余計に奥まで入ってきた気がして、偉成の胸に背中を預けたまま動けなくなる。 「千紘は俺のだ······」 「あっ、あぅっ、ぁ、わかった、わかったから、待って······ッ!」 「ダメだ、千紘······足りない、もっと······」 背中から抱きしめられて、逃げようにも逃げられない。こんなのされたら馬鹿になる。 「あっ、あひっ、ぃ、あ、あー······ッ!」 「千紘、好きだ······愛してる。愛してるよ······」 なんだか少し偉成が怖い。それでも偉成を支えてあげたい。 顔だけ振り返り、キスをする。 「に、逃げないから、ゆっくり······ね、お願い······」 「······ああ、悪い。わかった」 ペニスが抜けて、ベッドに優しく寝かされる。 体を撫でられて擽ったい。

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