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第243話

準備が終わり、円陣を組むことになった。 俺のクラスってこんなに仲良かったっけ。 「明日はいっぱい売るぞー!!」 「おー!!」 そして変な声掛け。 円陣が解けて、みんなハイタッチをする。 「ねえ!うちのクラスってこんな感じだった!?」 「いや、初めて知った」 優生君と匡がそんな会話をしてる。 俺も激しく同意したい。 「千紘、今日は先にお前を送ってから優生送ってくるから。」 「え、いいよ。1人で帰れるから大丈夫。」 「ダメだ。大人しく送られてろ。」 そう言われて仕方なく送って貰うことになった。バッグまで持たれてしまって申し訳なさが募る。 「ごめんね、本当······。病気でもないのに」 「そんなの気にしなくていいんだよ。大丈夫、僕達の好きでしてる事だから。」 「ありがとう」 寮まで送って貰って、部屋につきソファーに倒れ込む。 どれくらいそうしていたのか、偉成が帰ってきて驚いた様子で俺を見る。 「千紘?」 「ん······何?」 「何じゃない。制服のまま寝るな。」 「······だるくて動きたくない」 そう言うと俺の服を脱がしにかかる偉成。ちょっとエッチだ。 「着替えはなんでもいいな?」 「うん」 「風呂には入らないのか?明日の朝にする?」 「そうする」 そう言うとお湯で濡らした温かいタオルで体を拭いてくれた。なんて優しいんだ。 「偉成、優しいね。ありがとう」 「これくらいなんともない。それより体が辛いんだろ?抑制剤飲んでおくか?」 「うん」 用意された抑制剤を飲んで、ベッドに移動した。今日はこのまま眠って、明日は文化祭を楽しむんだ。 「おやすみ、千紘」 「偉成······おやすみ。」 電気が消されて真っ暗になる。 体はすごく疲れていたようで、直ぐに眠りに落ちた。

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