247 / 876

第247話 R18

「じゃあ俺は行くから、千紘任せたぞ。」 「······」 「兄貴!」 「っ!わ、わかった!」 匡を送り出して、部屋の鍵を閉める。 口元を抑えて、少しでも心が落ち着くように深呼吸をした。 フラフラした足取りで千紘の元に戻る。服が擦れるだけで快感を拾っているようで、絶えず甘い声を漏らしている。 「千紘」 「んっ、ぁ、い、偉成······っ、ごめ、ごめんなさい、俺、発情期······あっ、ぁ、は、入っちゃって······っ」 「ああ、大丈夫だ。」 千紘の前で冷静さを繕うのも一苦労だ。いつもなら上手くできるのに。 「触るぞ」 「んっ、ひゃっ、あッ!」 軽く触れて、ゆっくりと服を脱がせていく。千紘の体がピンク色に染まっている。いやらしい身体が、俺を誘う。 「さわって、偉成······!」 「っ、」 唾を飲み込む。ゴクッと大きな音が鳴った。 手を伸ばして肌に触れると熱い。そのまま乳首を指先で弾くと、千紘は声を漏らして射精した。 「千紘······」 「あっ、ぁー!ぁ、気持ち、ぃ······」 千紘の首筋に顔を埋めて、キスマークをつける。白い肌に赤い印が映える。 「はぁ、はひっ、ぁ······偉成、後ろ、触ってぇ······」 「ん······」 千紘の膝を曲げさせて、晒された後孔にそっと触れる。そこはもうグズグズに濡れていて、ゆっくりと指を入れると内壁が吸い付いてきた。 「あぁっ!ぁ、指、きた、あ······ぐじゅぐじゅ、してぇ······!」 ゆっくりと内壁を撫でるように指を動かす。シーツを掴み顔を真っ赤にして喘ぐ千紘が可愛い。 千紘の足にググッと力が入り、かと思えばゆっくりと力が抜けていく。それを何度も繰り返して、少しすると過呼吸を起こしたかのように呼吸が酷く荒くなった。 「千紘、ゆっくり呼吸して」 「はっ、はぁっ、ぁ、きもち、あぁっ、あ······!」 「ほら、ゆっくり。できるだろ?」 千紘のペースに持っていかれちゃダメだ。無茶をさせて千紘が苦しい思いをしてしまう。 「あぅぅ······!もう挿れ、て······偉成のっ、ほしい······っ!」 「ああ、やるよ」 千紘にキスをして、舌を絡める。 熱い、熱くて、思考が溶けていく。

書籍の購入

ともだちにシェアしよう!