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第247話 R18
「じゃあ俺は行くから、千紘任せたぞ。」
「······」
「兄貴!」
「っ!わ、わかった!」
匡を送り出して、部屋の鍵を閉める。
口元を抑えて、少しでも心が落ち着くように深呼吸をした。
フラフラした足取りで千紘の元に戻る。服が擦れるだけで快感を拾っているようで、絶えず甘い声を漏らしている。
「千紘」
「んっ、ぁ、い、偉成······っ、ごめ、ごめんなさい、俺、発情期······あっ、ぁ、は、入っちゃって······っ」
「ああ、大丈夫だ。」
千紘の前で冷静さを繕うのも一苦労だ。いつもなら上手くできるのに。
「触るぞ」
「んっ、ひゃっ、あッ!」
軽く触れて、ゆっくりと服を脱がせていく。千紘の体がピンク色に染まっている。いやらしい身体が、俺を誘う。
「さわって、偉成······!」
「っ、」
唾を飲み込む。ゴクッと大きな音が鳴った。
手を伸ばして肌に触れると熱い。そのまま乳首を指先で弾くと、千紘は声を漏らして射精した。
「千紘······」
「あっ、ぁー!ぁ、気持ち、ぃ······」
千紘の首筋に顔を埋めて、キスマークをつける。白い肌に赤い印が映える。
「はぁ、はひっ、ぁ······偉成、後ろ、触ってぇ······」
「ん······」
千紘の膝を曲げさせて、晒された後孔にそっと触れる。そこはもうグズグズに濡れていて、ゆっくりと指を入れると内壁が吸い付いてきた。
「あぁっ!ぁ、指、きた、あ······ぐじゅぐじゅ、してぇ······!」
ゆっくりと内壁を撫でるように指を動かす。シーツを掴み顔を真っ赤にして喘ぐ千紘が可愛い。
千紘の足にググッと力が入り、かと思えばゆっくりと力が抜けていく。それを何度も繰り返して、少しすると過呼吸を起こしたかのように呼吸が酷く荒くなった。
「千紘、ゆっくり呼吸して」
「はっ、はぁっ、ぁ、きもち、あぁっ、あ······!」
「ほら、ゆっくり。できるだろ?」
千紘のペースに持っていかれちゃダメだ。無茶をさせて千紘が苦しい思いをしてしまう。
「あぅぅ······!もう挿れ、て······偉成のっ、ほしい······っ!」
「ああ、やるよ」
千紘にキスをして、舌を絡める。
熱い、熱くて、思考が溶けていく。
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