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第249話 R18
発情期には波があるから、落ち着いた時間は睡眠や食事をとることに専念する。
「はぁ······もうお腹いっぱい······」
「ああ、残していいぞ。」
ベッドで食事をとり、寝転んだ千紘が風邪をひかないように布団を肩までかけてやる。
「はぁ······辛い······」
「そうだな」
「偉成、撫でて」
くたりとしてる千紘の頭をそっと撫でる。俺の手に擦り寄ってきた千紘を、俺も寝転んで抱きしめた。
「ん······体、熱くなってきた」
「そろそろか。水飲んでおこうな」
「水分不足で死にそう」
「そうならないように」
水を飲ませて、暫くするとまた千紘の発情期が再開しだした。千紘に覆い被さって濡れて解れた後孔にペニスを挿れる。
「はぁっ、ぁ、あぁ······っ」
発情期はオメガにとって辛いものだとは理解してるつもりで、だからいつもより何倍も優しく触れてあげたいのに、フェロモンにあてられて上手くいかない。
「っ、千紘······大丈夫、ゆっくりするから、ちゃんと呼吸しろ。」
「んっ、んぅ······あ、あひっ、ぃ、あ······」
千紘の手が伸びてきて、俺の首に腕が回される。弱い力で引き寄せられて、鼻先が千紘の鼻にツン、と当たった。
「き、す」
「ん」
強請られてキスをすると、中がうねうねと動く。舌を絡めて甘く噛み無我夢中で貪っていると苦しくなったのか、千紘が俺の胸をトン、と押した。
「っはぁ、は······っ」
「悪い」
顔を真っ赤にして必死で俺を受け入れようとしてくれているのがわかると、胸がキュッと締め付けられる。
愛しくて堪らない。俺のオメガ。
「千紘······」
「ぁ······動い、て······もっと、中、ぐちゃぐちゃ······して······」
千紘の腰を掴んで、ゆっくり腰を引く。そしてまた奥までゆっくり挿れる。それだけで千紘がペニスからピュクピュクと精液を漏らすのが可愛い。
「気持ちいいか?」
「······いい、っぁ、もっとしてぇ······」
蕩けた顔。それに興奮する。
千紘が欲しいというもの全てを与えてやりたくなる。
「愛してるよ、千紘。」
「んぁっ、ァ、お、俺、も······ぁ、偉成ぇ······!」
俺の名前を呼ぶ声が小さく震えている。それに応えるようにもう一度キスをした。
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