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第281話 R18
体の異変で目を覚ました。
熱い、熱すぎる。
「んん······っ」
目を開けて時計をちらっと見たらもう昼休みになる時間やった。
いや、そんなんどうでもいい。
この体の熱をどうにかしたい。
「はっ、はぁ······ぁ······」
いつもより少し早く発情期が来てしまったみたい。
ここはアルファの寮。鍵を閉めてて今は学校の時間やって言うても、学校を休んでるアルファもおるかもしれへんから、薬を飲みたい。
「っ、ふ、ぁ!」
後孔からドロッと溢れてきたそれ。
唇を噛んで布団から抜けた。
「よ、抑制、剤······」
今から錠剤飲んでも聞くのはまだ少し後。
それなら緊急抑制剤を打った方がいい。
歩くのも、足が覚束なくて一苦労で、結局床に四つ這いになるようにして動くしかない。
「っ、うぅ······ぁ、嫌······」
動く度に服が擦れる。
気持ちよくて動けなくなって、床に蹲って泣いた。
今までオメガの寮におった時は部屋の至る所に抑制剤を準備していたからよかった。
ここではそういう訳にはいかんくて、この状況が辛すぎる。
そうやって泣いてると、部屋のドアが開いて慌ただしい足音がした。途端に体が痺れるような感覚に陥った。
顔も上げれんと、「旭陽······っ?」と切羽詰まる声で名前を呼ばれて、余計に泣いてしまう。
「発情期来たのっ?薬は?」
「っ、の、飲めて、ない······」
熱さから助けてほしくてなんとか声を出す。
「飲まなくていい。契約しよう」
「あ······あぁ······っ!」
体をそっと抱き上げられて、折角ここまで来たのにベッドに連れ戻される。
「ひっ、ひぃ······っ、ぁ、熱い······悠介ぇ」
「大丈夫だよ。楽になろうね」
ベッドに降ろされ、ゆっくりと服を脱がされる。だんだんと裸になっていって恥ずかしいはずやのに、体が言う事をきかんくて、悠介の手を止めることが出来ない。
「あぁっ!」
「すごく濡れてる」
後孔を撫でるように触られて、それだけで軽く達しそうやった。
優しいキスをされる。絡めた舌先が痺れて、広がる快感に脳まで融かされる。
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