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第284話 R18
律動が激しくなる。シーツを強く掴み、考えることをやめてただ与えられるものを受け入れていた。
「はっ、はぁ、ぁ、いく、いく······っ!」
「だめ、我慢して。」
「あぁっ、ぁ、な、何でぇ······!」
律動が止まって背中にキスが落とされる。
じんわり広がる熱に泣きそうになる。
「いや、早くちょうだい······っ、そんなん、酷い······っ」
「俺の名前呼んで」
「あぅ······悠介ぇ、お願い、ちょうだい······ん、んっ、辛いからぁっ」
結局泣いて懇願した。悠介はそんな俺を見ても動いてくれん。
なら自分で動くしかない。そう思って上半身を起こして腕で支え、体を揺らす。
「んっ、ん!」
「自分でするの?」
「あっ、や、やって、お前動かんやんかぁっ!」
本気でキレそうになって強く言うと、俺の腰をガッと掴んだ悠介が、激しく律動しだした。
「あぁぁっ!いっ、ひぃっ!ぁ、あ!」
「初めてなのにそんなに欲しがるなんて、可愛い。」
「っ、ふぁ、あっ、あ!む、り······イく······あぁっ!ぁ、いくっ!!」
達しそうになった瞬間、ガッと項に噛み付かれた。痛いはずやのに快感に飲まれてそれすらも気持ちよく感じる。
射精して、頭の中が真っ白になった。
「っ、······ッ!」
「は、はぁっ、はぁ······旭陽······」
ペニスが抜けて、ベッドに倒れ込む。
声も出せなくて、しばらくガクガクと震える。
「契約、できたね」
「っ、ぁ······」
「俺の旭陽だ。」
抱きしめられて何度も体にキスされる。
それを感じながら、意識を落とした。
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