304 / 876

第304話 R18

「ぁ、あ、嫌や、気持ち悪い······っ、いや、やめて、もうやめて······っ!」 体を捻って逃げようとすると、それより先に乳首とペニスに触られた。 乳首を抓られて、ペニスを扱かれる。 そして後孔には2本目の指が挿入されて、微かな痛みに涙が滲む。 「いっ、ぃ、た······いや、触んなっ!!」 「あ、これ前立腺か?」 「ひぃぃっ!!」 前立腺をぐぃっと押されて、背中がググッと反れた。強制的な快感に体がガクガクと震える。 「さわ、らんとっ、て······それ嫌、もうやめて······!」 「なあ早くしろよ、そろそろ挿れろ」 誰かがそう言うと、指が抜けた。 体をうつ伏せにさせられて、お尻だけ上げさせられる。 「いやぁっ!」 「こら、逃げるな!」 パンっとお尻を叩かれて痛みに歯を食いしばって耐える。 そして後孔に宛てがわれた熱。身体中を押さえ付けられていて逃げられない。 涙が溢れて止まらん。 何でこんなことになった。 悠介に会いたい。 「ぁ、あ、あぁぁぁっ!!」 ず、ずっと容赦無くペニスが入ってくる。 感じていた吐き気が酷くなって、耐えられずに嘔吐した。 「あはは、本当なんだな。番を持ったオメガが他の奴に抱かれるとやばいってやつ」 男達がケラケラと笑う。 そんな言葉より、痛くて、もうそれ以上入ってこんとってって思う。 悠介とする時は痛くなかったのに。 悠介は俺が痛くないようにゆっくり丁寧にしてくれてたんやって、今になってわかる。 「いだ、痛いぃッ、ぁ、あ、やめ、はいって、こんとってぇっ!」 「はあ、きついな······でもやべえよ、オメガってすげえな。名器だわ」 「早く終わらせろよ。後つかえてんだから」 ペニスがググッと奥まで入ってきた。 内臓が押し上げられるような感覚に、また嘔吐する。 「あー、入った。」 「旭陽ちゃん、お顔見せてね」 吐瀉物で汚れた顔を上げさせられる。水を掛けられて綺麗になったかと思えば、口の中にペニスが突っ込まれて、また吐きそうになった。 「なあ目隠ししようぜ。そっちの方が襲ってる感あっていいだろ。」 「俺ネクタイ持ってるー!」 律動が始まって、痛みと気持ち悪さに泣くことしか出来ない。 目隠しをされて、その布も涙で濡れていく。 「本当可哀想だな。」 悠介に会いたい。 抱き締められて、安心したい。 こんなに悠介を求めるなんて、俺はいつの間にか悠介のこと、好きになってた。 こんな事になって気付くなんて。 「中に出すぞ」 「んぐっ!ぁ、やめて、やめて!!中はやめてぇっ!お願いっ、んぐ、ごぁ、ぁ!」 「こらこら、勝手にフェラやめちゃだめでしょ。」 律動が激しくなって、お腹の中が熱くなる。 悲しくて、それ以外に言葉は見つからんくて、絶望の中に堕ちていった。

書籍の購入

ともだちにシェアしよう!