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第316話 千紘side R18
「ねえ、体が重たい」
「重たい?」
年が明けて、学校が始まってすぐ。
体に異変を感じて、偉成にそれを伝える。
「そういえば前の発情期からもう少しで3ヶ月だな。そのせいじゃないか?」
「······辛い。偉成ぇ」
「よしよし、大丈夫だぞ。」
偉成に抱きついて、安心する匂いを胸いっぱいに嗅ぐ。
「エッチしたい」
「今からか?体がしんどいんじゃないのか?」
「でも······発情期まで待てないよぉ······。もう体、ずっとうずうずしてるもん。もしかしたら、エッチして誘発されて発情期がくるかも。」
「まあ、それはよくあることらしいけどな······」
偉成の手を取って、自分の胸に持っていく。
「ね?お願い」
「······可愛いな」
キスをされて、乳首をきゅっと抓られた。それだけで背中はググッと丸まり太股がプルプルと震える。
「はっ、はぁ······!」
「ベッドに行こうか」
「ん······、運んで」
偉成の首に腕を回して、そのままキスをする。俺を抱き上げて、寝室のベッドまで運んでくれる偉成。
「服脱いで」
「脱がしてくれないの······?」
「千紘が恥ずかしがりながら脱いでいくところみたい」
「変態」
でも、要望にはお応えしないと。
膝立ちになって上の服を服をゆっくり、焦らすように脱いでベッドの下に落とす。
「ねえ、乳首触って」
「ダメ。ちゃんと全部脱いでから」
「ケチ······今日は意地悪なの?」
「さあな」
下着と一緒に履いていたスラックスを脱いで、全裸になる。
「触って」
「千紘は本当に綺麗だな」
「そう?普通だと思うけど」
何でもないただの体。
腰のラインを撫でて「どう?」と笑って聞くと、抱きしめられた。
「可愛い」
「っあ!」
そのままお尻を撫でられて、がしっと掴まれる。
たまに思うんだけど、偉成って本当、変態。
「千紘、寝転んで、足開いて」
「ん」
言われた通りに体を動かす。
ベッドに寝転び、足を開くと偉成が口元だけで妖しく笑った。
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