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第330話 R18
悠介がくすくす笑う。
でもすぐにその表情から妖しい表情になって、俺の頬を撫でた。
「旭陽、触るね」
「え······ぁ、ん!」
ペニスに触れた手が柔く動く。
直接的な快感に息が漏れる。
悠介の顔が胸に近づき乳首を舐められる。ちゅ、ちゅっと軽く吸われて背中にビリビリと電流のような感覚が走る。
次第に固くなっていくそれ。呼吸が荒くなって、悠介の手首を掴んだ。
「旭陽?」
「お、俺ばっかり、気持ちよくなってるから······」
「いいんだよ。」
顔が近付いてキスされる。口腔を蹂躙する熱い舌に翻弄されて、なんとか応えるので精一杯。
送られてくる唾液が不思議と嫌じゃなくて、キスの合間になんとか飲み込もうとするけど、タラーっと零れていく。
「んっ、んぅっ······ぁ······悠介······っ!」
「イきそう?ピクピクしてる」
唇が離れても頭はボーッとしてて、零れてる唾液を拭うこともせんと、ニヤって笑う悠介の顔をぼんやりと眺める。
「ぁ······嫌や、ぁ、悠介も······」
「先に1回出しておこうね」
「はぁ、ぁ、あぁ······っ!」
先端をぐりっと指で弄られて、背中が反れる。ビクビク震えながら射精して、悠介の手を汚した。
そのまま手を口元に持っていった悠介が、見せ付けるように舌を伸ばしてそれを舐める。
「なっ······!」
「顔真っ赤にして、可愛い」
「そ、そんなんしやんでっ!やめてっ!」
「何で?勿体ないよ」
慌ててその手を口から離させる。そんな汚いの、飲まなくていい。
「汚いからあかんっ」
「旭陽のなら汚くないよ」
「······恥ずかしいから、あかんの」
そう言って視線を逸らすとまた「可愛い」って言われた。悠介の可愛いって思うポイントがあんまりわからへん。
「旭陽」
「んんっ!」
またキスされて、快感に酔ってしまう。ああやばい。
悠介から与えられるもの全部が優しさに満たされている。
「ん、ちゅ······ぁ、悠介······」
悠介の髪を離れない様に掴んで乱す。
そうしている間に、精液で濡れた指が後孔に触れて、体に緊張が走った。
「ぁ、んんっ!······ふっ、ふぁ······!」
クプっと指先が後孔に入って、ゆっくりゆっくり奥に進む。
俺の頭を撫でる手が頬に滑って、キスをしながら目が合うと、唇が離れた。
「ちょっと動かすよ」
「ぁ······あぅ······ん······」
内壁を優しく撫でながら、抜き挿しを繰り返す。じんわりと感じる確かな快感に、体を捻って逃げたくなった。
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