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第331話 R18

だんだんと解れてきたそこに2本目の指が入る。 痛くないように丁寧に広げていく悠介。中を傷つけないように短く爪を切ってくれてるのも知ってるし、ちょっとでも苦しげな息を吐いたら動きを止めて待ってくれる。 「はぁ······っ、なぁ、悠介ぇ······」 「なあに?」 ずっと微温湯に浸かってるみたいな気持ち良さ。俺はそうやけど、悠介はそうじゃない。 「優しいの、嬉しいけど······悠介、良くないやろ······?」 「ううん。俺の指で旭陽がトロトロになってるのが嬉しい。ほら、ここ撫でられるの好きでしょ?」 「っ、うぅ······!」 首がぐっと反れた。的確にいい所を触る指先が、今度は奥をツンっと突く。 「あっ······!」 「泣いてるの?」 生理的な涙が目に溜まる。悠介が手を止めて、目尻にキスを落とす。 「痛かった?」 「っ、ちが······っ、ぁ、や、っ!それ······あっ!」 「これ?」 もう1回奥を突かれて、内壁がキューっと収縮する。 「すごい締まる。指だけでイっちゃいそう?」 「っあ、いや、嫌や······!悠介の、はぁ······ぁ、あ!ゆ、悠介のっ、挿れて······!」 悠介は柔らかく笑って「まだダメ」と言いながら、中に入れる指の本数を増やした。 「んんっ!」 胸を突き出すような形になって、悠介が乳首を噛んでくる。 「ぁ······あっ、あ」 「腰揺れてるよ」 「ふ······ぁ、やって······、もうほしい······っ」 指の動きが止まって、悠介を睨みつけるけど、そんなのに全くどうでもいいと悠介は涼しい顔をしている。 「っ悠介!」 「なあに?」 ちょっとニヤニヤしてるその顔が腹立つ。 早く欲しいって言うてるのに。 「悠介、お願い」 「何が?ちゃんと言ってくれないとわからないよ」 頬にキスされて、離れていく悠介の首に腕をまわしてそれを止めた。 「早くくれへんと、もう嫌になりそう」 「······それは問題だね」 「な?早くちょうだい······?指やなくて、こっち」 爪先で勃起してる悠介のペニスをチョンっと突いた。ピクっと体を震わせた悠介がゆっくりと後孔から指を抜く。 ゴムをつけて、俺の足を抱えた後、ちょっと不安そうに俺を見る。 「怖かったら我慢しないで」 「うん、わかってる」 後孔にピタッと宛てがわれたそれを受け入れる為に、息を深く吐いて体から力を抜いた。

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