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第333話 R18

「あ、あかんっ、はぁっ、ぁ······!」 「はぁ······っ、気持ちいいよ、旭陽」 「んぅっ!ぁ、あっ!」 俺も、気持ちいい。 気持ちいいけど、良すぎておかしくなりそう。 「旭陽、こっち見て」 「は、はっ、ぁ······」 言われた通り、悠介を見る。 目が合うと柔らかく笑って俺にキスをした。 「悠介ぇ······」 「んー?」 ゆっくり中からペニスを抜いた悠介が、俺の隣に寝転んで後ろから抱きしめてくる。 「あっ、あ!ゆ、悠介、待って······」 「怖い?」 「ぁう······んっ、んんっ!」 ペニスがまた入ってくる。さっきと体勢が違うから当たる所が変わって喉がクゥッと鳴る。 「旭陽」 「あっ、あ······ンッ!」 「すごい締まった。名前呼ばれるの嬉しい?」 「うっ、ぁ······ゆ、すけ······」 そんなん、好きな人に名前呼ばれたら嬉しいに決まってる。 腕を悠介の首に引っ掛けて、顔だけ振り返りキスをする。 悠介の動きが止まって、きつく抱きしめられた。 「好きだよ、旭陽」 「は、ぁ······お、俺も、好き」 「ありがとう」 今度は悠介からキスをしてくる。 途端、勝手に内壁が動いて快感が体に走った。 「っ、旭陽」 「あっ、あ······悠介ぇ、奥、もっと奥、ついて······!」 シーツをぎゅっと掴む。 与えられる快感に頭がぐちゃぐちゃになっていく。 「っ、は、はぁっ、ぁ、あぁっ······!イク······ッ!」 体が大きく痙攣して、悠介が息を詰めるのがわかった。 しばらくしてゆっくりとペニスが抜ける。 どうやら悠介も気持ちよくなってくれたみたい。 「旭陽」 「ん······悠介······」 仰向けに寝転ぶと覆い被さってくる。 抱きしめて何度もキスをして、余韻に浸る。 「好き」 「旭陽は素直になったね。嬉しいな」 好きって言うたのに、返ってきた言葉は俺の望んでるそれじゃなかった。 なんか悲しくなって、悠介をじっと見るとくすくす笑う。 「······好きって言うてくれへんの?俺は言うたのに」 「可愛い」 「んっ、ちょ······可愛いと、違う、んん······くて······」 話してる合間にキスしてくるから、ちゃんと言われへん。 何この変に甘ったるい時間。 ──嫌いやないけど。 「好きだよ。大好き、世界で1番好き。」 「······あっそ」 恥ずかしくなって視線を逸らした。 胸の中が温かい。 これが幸せってことなんかな。 悠介に抱き着いて目を閉じる。 やけに心が落ち着いて、このまま離れたくないって思った。

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