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第341話

生徒会で今日する事が終わり、寮に戻って高良先輩の部屋をノックする。 少しすると旭陽先輩が出てきた。 髪を濡らしていて、大きな服を着ている。 見るからにお風呂から上がって高良先輩の服を着たって感じ。ラブラブだ。 「千紘やん。······あ、会長も。どうしたん?悠介に話?」 「あ、はい。高良先輩は?」 「ごめんな、今風呂入ってるねん。すぐ上がるやろうから部屋上がり。会長もどうぞ」 偉成を見ると頷いていて、遠慮無く部屋に上がらせてもらった。 「飲み物何がいい?ジュースあるで。俺のオススメは桃」 「じゃあ······それで」 「はーい、待っててね。ソファーにでも座ってて」 ソファーに座り、偉成に軽く凭れる。 実は生徒会で高良先輩の代わりをすると言って頑張ったけど、要領よくいかなくて高梨先輩に鼻で笑われたり、東條先輩に迷惑を掛けたりして心が疲れていた。 「大丈夫か?」 「うん」 それを偉成と匡が手伝ってくれてなんとか事なきを得たんだけど。 「はい、お待たせ。······千紘どうしたん?疲れてんの?」 「い、いえ、大丈夫です!」 「そう?」 ジュースを貰って飲むと喉が潤った。 気付いてなかったけど緊張して喉がカラカラしてたらしい。 「旭陽ー!俺の服取ったー?」 「え゛っ!」 高良先輩の声が聞こえてきて旭陽先輩が一瞬で焦った顔になる。 「あ······その服?」 「ち、千紘!言わんとって!」 「ねえ旭陽ー?置いてた服がないんだけど」 ニヤニヤして旭陽先輩を見ると顔を真っ赤にする。すぐに部屋に高良先輩の服を手に取ってお風呂場に持って行く。 「俺の服着てるじゃん!可愛い!」 高良先輩の嬉々とした声が聞こえてきて、偉成と笑い合う。 「え、千紘ちゃんと会長が?」 「うん、はよ来て」 高良先輩の腕を掴んでやって来た旭陽先輩。 心做しか高良先輩の顔が緩んでいる気がする。

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