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第347話

学校に着く頃には5限目が始まってしばらく経った頃で、生徒会室で服を着替え、2人でぼんやりと過ごす。 「相楽はそんなに良い腕をしてるのか」 「調教に関してはね。あの子、散々痛いことされるんじゃないかな。まあそれもいつか気持ちいいことに変わるでしょ。」 「そうか」 「それにあんなでもアルファだから、金は持ってるしね。あの子が相楽といる限りはあの子の家も安パイだと思うよ。」 5限目が終わるチャイムが鳴る。 残り1限あるけれど、それに参加する気にはならなくてそのまま動かないでいた。 「会長、行かないの?」 「行かない」 「そう。······あ、早速相楽から連絡きたよ。見て見て、遠野君縛られてる。」 「興味無い」 スマートフォンの画面を見せてきた高良に首を振って目を閉じる。 「あー、なんかこういうのエロいな。旭陽にしてみたい」 「嫌われるぞ」 「それは困る」 絶対しないでおくよ、と言った高良はスマートフォンをソファーに投げて「あー」と声を出す。 「旭陽がいなくなっちゃう。寂しいな」 「仕方が無いから、楠本さんが卒業した後は俺の部屋に来てもいいぞ。」 「えー、どうしよっかなぁ。」 その後も、高良が寂しい寂しいと言うのを永遠と聞き続け、6限目の授業が終わるチャイムが鳴って、誉や東條、暫くして千紘と匡がやってきた。 「じゃ、俺帰るね。」 「おい高良······」 「旭陽に会いたくて仕方ないんだ。」 まあ、あと残りの1ヶ月くらい、許してやろうか。 高良が出て行ってから、そう全員に話すと、全員が俺と同じ意見で頷いてくれた。 あとで高良に話してやらないと。

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