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第361話

生徒会が終わり、偉成と一緒に寮に戻る。 「今日はパスタにしよう。ほうれん草とキノコの」 「ホワイトソースがいいなぁ」 「ああ。そのつもりだ」 部屋に着いて、靴を脱ぐ。 廊下に先に上がった偉成の腕を掴んで止める。 「ん?」 「偉成、キスしたい」 「······まいった······千紘が可愛すぎて俺の心臓がもたない」 そんなことを言う偉成を壁に押し付けて唇を合わせた。 「ん······ちゅ、ぁ······はぁ······」 いつの間にか俺が偉成にもたれ掛かり、偉成の手が腰に回っていた。 「偉成ぇ······今日、久しぶりにエッチしたい」 凭れながらそう言うと偉成が柔らかく笑った。そして匂いが俺の大好きな匂いに変わる。いいよってことだって勝手に解釈して、首に腕を回す。 「ご飯、美味しいの作ってね。」 「ああ」 偉成から離れて、先にリビングに出て寝室に行き服を着替えた。 そう言えば、前は1月に発情期が来たっけ。ということは、周期通りにいけば今月に発情期がある。 まあまだ日は先だろう。今は体に何の変化もないし。 後を追いかけてきた偉成がブレザーを脱いだ。ネクタイを解いてシャツのボタンを解く。 「エッチだね」 「は?」 「ちょっと胸元見えてるのエッチだ。これで雨に打たれたりでもしたら今度は俺の心臓が大変な事になるかも。」 ふざけながら思ったことを素直に言えば、くくっと笑われた。 「そうかそうか。なら雨の日に実践してみるか」 「しなくていいのー!」 笑いあって、服を着替えた偉成はすぐにキッチンに行き料理を始める。 俺は洗濯物を取り込んで畳み、お風呂を洗い、いつでも入れるようにお湯を張った。

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