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第394話

やると1度言ったらその通り行動をしてくれるのが誉と東條だ。色々考えて案を出してくれる2人。 「じゃあこれで決まりだ。高良には俺から話す。」 「ああ。······結構時間がかかったな。」 時計を見ればもう5時前。 早く帰ってご飯を作らないと。 「今日は終わりだ。また明日」 「そうだな。あー······肩凝った。」 出していた筆記用具を片付けて、誉と東條より先に生徒会室を出て寮に戻る。 千紘は今日、匡と小鹿と遊びに行くと言っていたから、まだここには帰ってきていない。 ささっと料理を作ってから、洗濯物を取り込んで畳み、風呂を洗って部屋の掃除も済ませる。 全てが終わる頃には7時前になっていた。 「······遅い」 それでも千紘は帰ってこない。 もしかして外で夕飯を済ませてるのかもしれない。いや、でもそれなら連絡が来るだろうし······。スマートフォンを確認しても何の連絡もなかった。 少し不安に思っていると、「ただいまー!」と千紘の大きな声が聞こえてきてホッと息を吐く。 「おかえり」 リビングに顔を出した千紘が飛び付いてきた。突然キスをされて、少し驚く。 「あのね、これお土産!美味しいって評判のプリン!」 「ありがとう」 「凄く楽しかったんだぁ。久しぶりに3人で遊んだ。まあ、いつも一緒に居るんだけどね。」 どこかスッキリした表情をしている千紘に、俺までも嬉しくなる。 渡されたプリンを預かると、バタバタと手を洗いに行った千紘。俺はプリンを冷蔵庫に入れて、すぐに食事の準備をした。 「今日、どうだったの?」 「ああ。誉と東條には話が出来て、2人は協力してくれる。高良は今日は休みだったんだ。」 「休み?珍しいね」 「もしかしたら······楠本さんの発情期かもしれないな。」 前に高良は楠本さんの発情期で1週間程休んでいる。その時から数えると発情期がきた可能性が高い。 「あ、そっか。大変だね、発情期の度に旭陽先輩の所に行かないといけないの。ん?でも高良先輩は頻繁に旭陽先輩の所に行ってた気がする。」 「それ程大切なんだろ。千紘、ご飯だから座って。」 「はーい」 それから千紘と他愛もない話をして、食事を開始した。

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