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第435話 R18

グチュグチュと水音がなる。 「んぁあ!もう、だめ······っ!イッちゃう、やだ、偉成ぇ······っ」 俺ももう我慢できなくて、財布の中に入れていたゴムを取り出し、それをつけてペニスを後孔にあてがう。 「千紘、声我慢できそうか?」 「ん······やだ、手伝って」 そう言われて顔を近づけ、キスをする。 俺の首に腕が回り、それと同時にペニスを挿入した。 「────ッッんん!!」 奥まで一気にいれると、千紘はビュクビュクと射精した。 唇が離れる。舌をだらりと出しただらしない顔をして俺を受け入れる千紘。 「ぁ、あ······」 「動くよ」 「うぁ、あっ、あ!」 細かく震える千紘を抱きしめて、体に何度もキスを落とす。 「千紘······離れたくない。好きだ。愛してる。」 「はぁ、あっ、あ、ひ······っ!」 まだ半年以上ある。 それなのに、もう離れたくないと思っている。そしていずれ来るその時に対しての焦り。それをかき消すように千紘を抱いて、少しでも安心しようとする。 千紘が何度も射精して、その内出るものも無くなり、中だけで達するようになった。 千紘は上手く回らない呂律で、何度ももう無理だと伝えてくる。 「うん、これで最後な。」 千紘の腰を掴んで激しく律動する。 離れても、すぐに戻ってくる。 何も、一生の別れというわけじゃない。 ゴムの中に欲を吐いて、後孔からペニスを抜く。 ここで2人だけのいい思い出を作るはずが、少し切ないものになってしまった。 「偉成ぇ······?」 「悪い。やり過ぎた」 千紘の綺麗な目から流れる涙を、そっと拭った。

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