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第437話
復習を終わらせ、匡達と一緒に部屋に戻ると、偉成が「お疲れ様。」と言って迎え入れてくれた。
「ただいま、偉成!」
「ああ、おかえり。腹が空いただろ。匡も小鹿も沢山食べていけ」
偉成が用意してくれたご飯は沢山あって、優生君も匡も驚いていた。
「こんなに作ったのか。」
「ああ。時間があったからな」
偉成と匡が話している間に、席に座って料理の香りを楽しむ。
「お腹空いたぁ。早く食べようよ!」
「そうだな。」
お茶を入れて、みんなが席に着いたのを確認し、手を合わせた。
「いただきまーす!」
お箸を持って食事を始める。
「美味しーい!」
「よかった。小鹿も遠慮せず食べてくれ。」
「はい。いただきます。」
俺は毎日こんな美味しいご飯を食べてれ幸せだな。もっと、料理についても勉強しないと。
「千紘、ちゃんと野菜も食べなさい。」
「わかってる」
食事が終わると、優生君と匡は帰っていって、俺は片付けを手伝い、偉成と一緒にお風呂に入った。
「勉強、ちゃんとできたか?」
「うん。」
偉成の足の間に座り、湯船に浸かる。
もたれ掛かると、湯船から出ていた肩に、偉成がお湯をかけてくれる。
「温かい。」
「アイスがあるぞ。風呂から出たら食べよう。」
「うん。」
俺も偉成の肩にお湯をかけて、顔を合わせ、そのままキスをする。
「今日はやる事ある?」
「いや。後はアイスを食べて寝るだけ。」
偉成の濡れて垂れた髪を後ろに撫でつける。腰に手が回り、引き寄せられた。
「何かのお誘いか?」
「······んー、どうしよっかなぁ。」
勉強しないといけないし、気持ちよさで今日勉強したところを全部忘れてしまったらと思うと······。
「やっぱりやめとく。せっかく勉強したこと、全部忘れそう。」
「お預けか。期待したのに。」
「そんな顔しないでよ。」
もう1度キスをして、体を離す。
「出よう」
「ああ」
お風呂から出て、すぐにキッチンに行き冷凍庫からアイスを取り出し、偉成と一緒に食べた。
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