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第443話 R18
夜中に目が覚める。旭陽がスースー寝息を立てて眠っていた。
「······酷い臭いだ」
雄臭い臭い。そこに旭陽のフェロモンが混ざって何ともいえない臭いだ。
「風呂······。いや、旭陽を起こすのは可哀想か。」
「んぅ······」
ぼそっと呟いた声に反応した旭陽が、寝返りを打つ。
「······あつ、い」
「暑い?」
「ん······要らん······」
そう言って身体にかかっていた布団を蹴飛ばす。
「風邪ひくよ?お腹下しちゃうから、お腹にだけは掛けておこうね。」
「············」
「赤ちゃんもいるから、冷やさないでね。」
「······ん」
お腹にだけ布団を掛け直す。
暑いと言っていた旭陽。なのに俺に擦り寄ってきた。
「暑いんじゃないの?」
「これはええの。······なあ、それより、臭い。」
「お風呂入る?」
「あー······入る。その間窓開けとこ」
腰が立たないっていう旭陽を抱っこして風呂場まで運ぶ。
お婆さん達が起きてしまわないように静かに。
「ぁ、ちょっ······んっ!」
「え、何?」
急に旭陽が焦りだして、「早くっ」と風呂場まで運ぶのを急かされる。
「何?どうしたの?」
「ぅ······中の、出てきたから······っ!どんだけ出してん!」
「だって中にもっと欲しいって旭陽が言うから······」
風呂場について、お湯で体の汗と汚れを流す。
「中の出すから先出といて」
「ううん、俺がやってあげる。」
「要らん!」
「要らんくない」
壁に手をついて立たせ、後孔に指を挿入して中から精液を掻き出す。
「ふっ、ぅ······ぁ、あ······!」
「気持ちいい?掻き出してるだけだよ」
「あっ、わ、わかってる······!」
旭陽のペニスが緩く勃起している。
散々出したのに······と思ったけれど、そう言えば旭陽は中でばかり達していた気もする。
「旭陽、ちょっとごめんね」
「んぁ、あ!何っ!?」
旭陽の体をくるりと反転させ、勃起したそれを口に招き入れる。
「ひぁ······っ!悠介っ」
「ん、好きに動いていいよ」
前立腺を押しながら、会陰を掌で刺激する。旭陽は腰を揺らして喉奥を突いてきた。反射で喉が絞まって、それを感じた旭陽は声を漏らし、とっさに片手で口を押さえる。
「んぁ、ん、んぅっ!」
「っは」
空いていた手で俺の髪を掴んだ旭陽。小さな声で「出そう」と言うから、尖らせた舌先で先端の穴を弄った。
腰を震わせ射精した旭陽。口からペニスを出して吐き出された熱を飲み込んだ。
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