軽くお湯で体を流し、風呂場から出て体を拭く。 「悠介ごめん、運んで。」 「うん。ちゃんと掴まっててね」 旭陽を抱っこして部屋まで運び、汚れたシーツを剥がして新しいそれに変える。 「はい、もう寝れるよ。」 「ありがとう」 ベッドに旭陽を運んで、換気のために開けていた窓を閉め、暑くてクーラーを点けた。 「明日······学校行くの······？」 「んー······明日は休もうかな。発情期、いつなってもおかしくないでしょ？今日も突然だったし。」 「あ、ほんまやね。」 ぐったりしてる旭陽の隣に寝転び、小さな体を抱きしめる。 「悠介と一緒におれるの嬉しい。一緒におるとね、あんまり不安にならんねん。」 「嬉しいな。俺も旭陽と一緒にいると安心できるよ。」 くすくす笑いながら、「暑い」って言う旭陽をより強く抱きしめた。 「んー！苦しい、ちょっとだけでいいから力緩めて」 「好きだよ。大好きだよ旭陽。」 「ちょっと、ほんま、苦しいって！」 力を緩めると、旭陽は俺を見て眉尻を下げる。 「俺も好きやよ。キスする？」 「する」 旭陽の唇が、軽く唇に触れてくる。 「えー、もっとすごいのがいい。」 「すごいのってなんなん。俺そんなんできんもん。」 「じゃあ俺がしてあげる。」 唇を合わせ、薄く開いたそこから舌を入れて、旭陽の口内を蹂躙する。 いやらしい水音が小さくなって、けれど鼓膜には大きな音となって聞こえてくる。 「んぁ、は······」 「ん······。こうだよ。わかった？」 「······わかったけど、もう無理。眠たい」 そのまま、まるで充電が切れたみたいに旭陽は眠りについた。 それをみて思わず口元が緩んだ。 「おやすみ」 額に1度キスをして、俺も眠りについた。